
日本語教育能力検定試験の幅広い出題範囲の中でも、「言語一般」は1番覚えることが多い分野です。
音声問題での応用も求められるため、最初に攻略してしまいましょう!
出題項目
区 分 | 主 要 項 目 ※ 基礎項目は、優先的に出題されます。 ※ 全範囲にわかって出題されるとは限りません。 |
5 言語一般 | 1.言語の構造一般 (1)言語の類型 (2)世界の諸言語 (3)一般言語学・日本語学・対照言語学 (4)理論言語学・応用言語学 2.日本語の構造 (1)日本語の構造 (2)音声・音韻体系 (3)形態・語彙体系 (4)文法体系 (5)意味体系 (6)語用論的規範 (7)文字と表記 (8)日本語史 3.コミュニケーション能力 (1)受容・理解能力 (2)言語運用能力 (3)社会文化能力 (4)対人関係能力 (5)異文化調整能力 |
まず攻略すべきは、文法分野と音声分野です。
ざっくりと出題範囲を見てみると、
文法分野
2.日本語の構造
(1)日本語の構造
(2)音声・音韻体系
(3)形態・語彙体系
(4)文法体系
(5)意味体系
(6)語用論的規範
(7)文字と表記
音声分野
2.日本語の構造
(1)日本語の構造
(2)音声・音韻体系
(3)形態・語彙体系
(4)文法体系
(5)意味体系
(6)語用論的規範
(7)文字と表記
が該当します。
「文法分野」の学習手順
日本語教師を目指す方は、大抵「国語が好き&得意」だと思います。
そのため、参考書を1から進めていくのは非効率です。
そのため「過去問を進めていきながら、間違えた項目を調べていく」のがおススメの学習方法です。
義務教育で習う国語では出てこない用語も出て来ます。
● イ形容詞文・ナ形容詞文
● アスペクト
● テンス
● モダリティ
などです。
言葉自体は初見かもしれませんが、内容は知っているもののはずです。
不安があれば、知らない用語だけ調べてから取り組むようにしましょう。
1番ボリュームが多い分野なので、一通り過去問をこなせるようになれば心の余裕につながります。
「音声分野」の学習手順
「文法分野」とは違い、1番初見の知識が多い分野です。
この分野だけは最初にある程度の暗記が必要なので、各音声記号の「声帯振動」「調音点」「調音法」を覚えてから過去問に取り組んだ方が効率的です。
また、全出題範囲の中で1番応用が求められる分野でもあります。
音声問題で、学習者がどの部分を間違えて発音しているかが問われるので
声帯振動 | 調音点 | 調音法 | ||
[p] | パ行 | 無声 | 両唇 | 破裂音 |
[b] | バ行 | 有声 | 両唇 | 破裂音 |
のようにペアを作って覚えていくと、実際に問題を解く際に役立つ知識になります。
とにもかくにも「過去問」が重要
過去問は書店では置いていないことが多いので、ネットで購入する方が多いかと思います。
センター試験等と同様で、予想問題よりも過去問の方が圧倒的に良問です。
間違えても良いので、
● その選択肢が正解である理由
● その他の選択肢が間違いである理由
を説明できるようにしてきましょう。
3年分は取り組んでおくのをおススメします。
令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
https://amzn.to/3hgwLrD
令和元年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
https://amzn.to/3jFe6r9
平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
https://amzn.to/3wie631

過去問での練習が1番活きてくるのが「文法分野」「音声分野」です。
やればやっただけ力になるので、頑張っていきましょう!
「言語一般」分野の練習問題
練習問題はこちら