音声②【基礎から学ぶ 日本語教育能力検定試験対策】

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編集長
編集長

□ 過去問や予想問題を解いてみたら、意外と基礎部分が抜けていることに気づいた。

□ 専門用語への抵抗をなくして、サクサクと問題演習を進めていきたい。

□ スキマ時間を活用して、復習がしたい。

というお声を頂戴したので、苦手な方が多い分野を中心に順次投稿していきたいと思います。

リクエストがある方は、twitterのDMにてご連絡いただければ幸いです。

調音点とは

「調音点」とは、子音を作るために呼気を妨害する「位置」のことです。
●両唇
●唇歯
●声門
以外は、呼気を妨害するために舌が接触または接近する上あごの調音器官の名前を使います。

上の図が、代表的な調音点の名前と位置です。
舌を歯茎に近づけて呼気を妨害する場合の調音点は「歯茎」、両方の唇を閉じて呼気を妨害する場合の調音点は「両唇」です。

口腔断面図で、各調音点を確認してみましょう。

調音点 両唇

上下の唇を閉鎖または狭めて呼気を妨害します。

調音点 歯茎

舌先を歯茎に当てて閉鎖または、歯茎に近づけることで呼気を妨害します。

調音点 歯茎硬口蓋

舌が盛り上がり、硬口蓋の前部に当たる部分を閉鎖、または通り道を狭めることで呼気を妨害します。

調音点 硬口蓋

舌が盛り上がり、硬口蓋を閉鎖、または通り道を狭めることで呼気を妨害します。

調音点 軟口蓋

舌が盛り上がり、軟口蓋を閉鎖、または通り道を狭めることで呼気を妨害します。

調音法とは

「調音法」とは、口腔内における呼気の妨害の方法のことです。
●鼻音
●破裂音
●摩擦音
●破擦音
●弾き音
などがあります。
口腔断面図の問題のほか、選択肢内で出てくることもあります。
どのような発音法なのか、イメージをつけていきましょう。

調音法 鼻音

口の中を完全に閉鎖・鼻腔への通路から声を伴った息を出します。
有声音のみで、マ行・ナ行の子音が代表音です。

調音法 破裂音

口の中を調音点で完全に閉鎖して息をため、閉鎖を開放することで息を出します。
「閉鎖音」とも呼ばれます。
瞬間的な音なので、子音だけで伸ばして発音することはできません。
カ行・ガ行・パ行・バ行などの子音が代表音です。

調音法 摩擦音

口の中を調音点で狭めて、できた隙間に息を通します。
サ行・ハ行の子音が代表音です。

調音法 破擦音

破裂音の閉鎖開放の直後に摩擦音が続き、1つの音のようにする方法です。
ツ・チの子音が代表音です。

調音法 弾き音

舌が、調音点を軽く1回叩くように触れて弾く方法です。
ラ行の子音が代表音です。

確認問題

●以下の口腔断面図における「調音点」を答えなさい。

● 口の中を完全に閉鎖・鼻腔への通路から声を伴った息を出す調音法を(⑥     )と言う。
● 口の中を調音点で狭めて、できた隙間に息を通す調音法を(⑦     )と言う。
● 舌が、調音点を軽く1回叩くように触れて弾く調音法を(⑧     )と言う。
● 口の中を調音点で完全に閉鎖して息をため、閉鎖を開放することで息を出す調音法を(⑨     )と言う。

解答

●以下の口腔断面図における「調音点」を答えなさい。

● 口の中を完全に閉鎖・鼻腔への通路から声を伴った息を出す調音法を(⑥ 鼻音 )と言う。
● 口の中を調音点で狭めて、できた隙間に息を通す調音法を(⑦ 摩擦音 )と言う。
● 舌が、調音点を軽く1回叩くように触れて弾く調音法を(⑧ 弾き音 )と言う。
● 口の中を調音点で完全に閉鎖して息をため、閉鎖を開放することで息を出す調音法を(⑨ 破裂音or閉鎖音 )と言う。

編集長
編集長

今回は、調音点・調音法の学習でした。

次回の更新では、
● 鼻音
について、ご説明します。

次の記事はこちら

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