
編集長
今回は、苦手としている人の多い口腔断面図の問題です。
パターンを覚えてしまえば難しくないので、早めに攻略してしまいましょう!
【解説】鼻音の見分け方

編集長
1つめのポイントは「鼻腔への通路が開いているか」です。
鼻腔への通路が閉じている場合の調音法は「鼻音」です。
口腔内のどこが閉鎖されているかの「調音点」によって、音が決まります。
鼻腔への通路が開いている場合の調音法は「鼻音以外」です。
口腔内のどこが閉鎖または狭められているかによって「調音点」「調音法」が判断できます。
(詳しくは、次回の記事で説明します。)
【練習問題①】調音法:鼻音

編集長
まずは、鼻音に絞って問題にチャレンジしてみましょう。
以下の口腔断面図において、
●調音点
●音声記号
を考えてみてください。
① ②
③ ④
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
【解答①】調音法:鼻音
① ②
③ ④
① 調音点:両唇 音声記号:m
日本語では、マ行(有声両唇鼻音)が該当します。
② 調音点:歯茎 音声記号:n
日本語では、ナ・ヌ・ネ・ノ(有声歯茎鼻音)が該当します。
③ 調音点:(歯茎)硬口蓋 音声記号:ɲ
日本語では、二・ニャ・ニュ・ニョ(有声(歯茎)硬口蓋鼻音)が該当します。
④ 調音点:軟口蓋 音声記号:ŋ
日本語では、鼻濁音のガ行(有声軟口蓋鼻音)が該当します。
解説 鼻濁音
「鼻濁音」とは、呼気を鼻に抜いて発音するガ行音のことです。
① 語中・語尾
② 助詞の「が」
③ 「株式会社」のように連濁(2語が複合して1語をつくるときに、あとに来る語の初めの清音が濁音に変わること)によって生じた場合
④ 「小学校」のように結びつきの強い複合語中
で見られます。

編集長
音声問題は、丸暗記よりも複数の問題に触れた方が知識が定着しやすくなります。
ぜひ、他の問題にもチャレンジしてみてください!