
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版(赤本)における
第1部 言語一般
第1章 文法体系① 日本語教育における品詞
④
の解説をしていきます。
P194の問題を解いてから、読み進めていってください。
前の問題はこちら
「現場指示」と「文脈指示」
「これ」「それ」「あれ」「どれ」などの指示詞において、発話場面において直接物事を指し示す用法を「現場指示」、会話の中で話題となった事柄を指し示す用法を「文脈指示」と言います。
確認問題の解説
(1) a 現場指示
「このお菓子」は、発話の場面において、話し手の近くにあるお菓子を指しています。
これは「現場指示」です。
(2) b 文脈指示
「それ」は、会話の中で、相手が話した要素を指しています。
A「新しいバイクを買ったんだ」
B「それって…」
これは「文脈指示」です。
(3) a 現場指示
「その服」は、発話の場面において、話し手から少し離れたところにある(=聞き手が着ている)服を指しています。
これは「現場指示」です。
(4) a 現場指示
「あそこ」は、発話の場面において、話し手からも聞き手からも離れたところにある場所を指しています。
これは「現場指示」です。
(5) b 文脈指示
「あの約束」は、会話の中で、話し手と聞き手で共通認識である約束を指しています。
これは「文脈指示」です。