
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版(赤本)における
第1部 言語一般
第1章 文法体系① 日本語教育における品詞
⑤
の解説をしていきます。
P194の問題を解いてから、読み進めていってください。
前の問題はこちら
「情態副詞」「程度副詞」「陳述副詞」
日本語教育能力検定試験では、山田孝雄の副詞分類が超頻出分野です。
「やまだ たかお」ではなく、「やまだ よしお」なので注意しましょう。
解説 情態副詞
山田孝雄は、動詞を「情態副詞」「程度副詞」「陳述副詞」の3つに分類しています。
「情態副詞」とは、動作の変化の仕方や出来事のあり方を表す副詞のことです。
擬音語(ピカッと)・擬態語(ガツンと)・畳語(ごろごろ)なども「情態副詞」に含まれます。
解説 程度副詞
「程度副詞」とは、状態性の意味のある語にかかって、その程度を限定する副詞のことです。
「だいぶ」
「けっこう」
「かなり」
解説 陳述副詞
「陳述副詞」とは、述語の陳述の仕方を表す副詞のことです。
通常、文末と呼応します。
【推量】「おそらく(~だろう)」
【仮定】「もし(~なら)」
【否定】「けっして(~ない)」
過去の出題について、リンクを貼っておきます。
また、練習問題も掲載しているので、こちらもチャレンジしてみてください。
確認問題の解説
(1) c 陳述副詞
「おそらく」は文末の「~だろう」と呼応する副詞ですね。
これは「陳述副詞」です。
(2) a 情態副詞
副詞の内容が「どのように?/どのような?」であれば「情態副詞」、「どれくらい?」であれば「程度副詞」です。
「ぐっすり」は「どのように?/どのような?」ですね。
これは「情態副詞」です。
(3) a 情態副詞
副詞の内容が「どのように?/どのような?」であれば「情態副詞」、「どれくらい?」であれば「程度副詞」です。
「がやがや」は「どのような?/どのような?」ですね。
これは「情態副詞」です。
(4) a 情態副詞
副詞の内容が「どのように?/どのような?」であれば「情態副詞」、「どれくらい?」であれば「程度副詞」です。
「ぴかっと」は「どのように?/どのような?」ですね。
これは「情態副詞」です。
(5) b 程度副詞
副詞の内容が「どのように?/どのような?」であれば「情態副詞」、「どれくらい?」であれば「程度副詞」です。
「かなり」は「どれくらい?」ですね。
これは「程度副詞」です。
(6) c 陳述副詞
「もし」は文末の「~なら」と呼応する副詞ですね。
これは「陳述副詞」です。