
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版(赤本)における
第1部 言語一般
第2章 文法体系② 日本語教育における「文型」と助詞
1.日本語教育における「文型」
①
の解説をしていきます。
P195の問題を解いてから、読み進めていってください。
前の問題はこちら
「動詞文」「形容詞文」「名詞文」
述語が動詞の文を「動詞文」、イ形容詞・ナ形容詞の文を「形容詞文」、名詞+助動詞の文を「名詞文」と言います。
注意するのは、
・ナ形容詞を使った「形容詞文」
・「名詞文」
の区別です。
両者の見分け方については、以下の問題で解説しています。
まとめると…
【名詞を修飾する形】にしたときに
「~の+名詞」になるのが「名詞」
「~な+名詞」になるのが「ナ形容詞」
です。
この絵が、1番きれいだ。
であれば、【名詞を修飾する形】にしたときに
1番きれいな絵
のように「~な+名詞」になるので「ナ形容詞文」、
この絵は、10万円だ。
であれば、【名詞を修飾する形】にしたときに
10万円の絵
のように「~の+名詞」になるので「名詞文」です。
確認問題の解説
(1) a 動詞文
この文の述語に使われているのは、動詞「降る」ですね。
これは「動詞文」です。
(2) b 形容詞文
この文の述語に使われているのは、ナ形容詞「心配だ」ですね。
これは「動詞文」です。
(3) b 形容詞文
この文の述語に使われているのは、ナ形容詞「元気だ」ですね。
これは「形容詞文」です。
(4) c 名詞文
この文の述語に使われているのは、名詞「歯医者」+助動詞「だ」ですね。
これは「名詞文」です。
(5) b 形容詞文
この文の述語に使われているのは、イ形容詞「美しい」ですね。
これは「形容詞文」です。
(6) a 名詞文
この文の述語に使われているのは、動詞「(結婚)する」ですね。
これは「動詞」文です。