
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版(赤本)における
第1部 言語一般
第1章 文法体系① 日本語教育における品詞
⑥
の解説をしていきます。
P194の問題を解いてから、読み進めていってください。
前の問題はこちら
助詞
助詞は、名詞や動詞について様々な働きをします。
(単独では用いることができず、活用もありません。)
格助詞 | が・を・に・へ・と・から・より・で・まで | 名詞について、述語との意味関係を表す |
取り立て助詞 | は・も・なら・だけ・さえ・なんて など | 文中の語につき、他の要素との関係を踏まえて、様々な意味をつけ加える |
並列助詞 | と・やら・だの・とか・か・なり・に など | 名詞と名詞を対等な関係で結びつける |
接続助詞 | と・が・ので・から など | 節と節をつなげる |
終助詞 | か・よ・ね など | 文末について、話し手の様々な気持ちをつけ加える |
複合格助詞 | について・として など | 複数の語の組み合わせで、格助詞のような役割をする |
助詞で1番出題が多いのは、「格助詞」です。
P195「2.格助詞の用法 ①」のような形式で出題されます。
まずは「が・を・に・へ・と・から・より・で・まで」の9つを覚え、次にそれぞれの格助詞における用法を整理していくようにしましょう。
こちらに、基礎講座を掲載しているので、併せてご確認ください。
確認問題の解説
(1) f 複合格助詞
「として」は
・格助詞の「と」
・動詞「する」のテ形
が組み合わさり、格助詞のように使われています。
これは「複合格助詞」です。
(2) a 格助詞
「に」は、名詞「9時」について、「時」を表しています。
これは「格助詞」です。
(3) e 終助詞
「ね」は、文末について、話し手の「確認・詠嘆」を表しています。
これは「終助詞」です。
(4) d 接続助詞
「と」は、「春になる」という節と「花が咲く」という節をつなげています。
これは「接続助詞」です。
(5) c 並列助詞
「と」は、名詞「鉛筆」と名詞「消しゴム」を対等な関係で結びつけています。
これは「並列助詞」です。
(6) b 取り立て助詞
「ばかり」は、名詞「勉強」について、「限定」の意味をつけ加えています。
これは「取り立て助詞」です。