令和6(2024)年度 第1回 問14の過去問解説!【日本語検定 1級】

【令和6年度 日本語検定1級】過去問解説

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問14 言葉の意味

1 顕要
3 顕職
4 貴顕

の「顕」は、身分が高いことを表していますが、

2 露顕

の「顕」が表すのは、隠れたものを明らかにすることですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、2です。

解説 顕要

「顕要(けんよう)」とは、身分の高い人の大切な地位のことです。

解説 露顕

「露顕(ろけん)」とは、隠していたものごとがあらわれることです。

解説 顕職

「顕職(けんしょく)」とは、位の高い官職のことです。

解説 貴顕

「貴顕(きけん)」とは、身分が高く名声があることです。

1 操守
2 情操
3 節操

の「操」は、心構えをしっかりともつことを表していますが、

4 操縦

の「操」が表しているのは、あやつることですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、4です。

解説 操守

「操守(そうしゅ)」とは、心にかたく守って変わらないことです。

解説 情操

「情操(じょうそう)」とは、感情のうち、道徳的・芸術的・宗教的など文化的・社会的価値をそなえた複雑で高次なもののことです。

解説 節操

「節操(せっそう)」とは、信念をかたく守って変えないことです。

解説 操縦

「操縦(そうじゅう)」とは、思いのままあやつり動かすことです。

2 介助
3 介錯
4 介抱

の「介」は、そばで助けることを表していますが、

1 介在

の「介」が表すのは、間に入ることですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、1です。

解説 介在

「介在(かいざい)」とは、両者の間にほかのものがはさまってあることです。

解説 介助

「介助(かいじょ)」とは、そばにあって起居・動作などを助けることです。

解説 介錯

「介錯(かいしゃく)」とは、世話をすることです。

解説 介抱

「介抱(かいほう)」とは、傷病者などの世話をすることです。

2 論難
3 難詰
4 非難

の「難」は、とがめることを表していますが、

1 難渋

の「難」が表しているのは、事態がうまくいかないことですね。

ほかの3つとは異なった意味で使われているのは、1です。

解説 難渋

「難渋(なんじゅう)」とは、すらすらと事が進まないことです。

解説 論難

「論難(ろんなん)」とは、相手の不正や誤りを論じて非難することです。

解説 難詰

「難詰(なんきつ)」とは、欠点を挙げ、非難して問い詰めることです。

解説 非難

「非難(ひなん)」とは、欠点・過失などを責めとがめることです。

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過去問で確認したいこと

過去問演習では、
「どのような知識が」
「どのように出題されるか」

の2点を確認しましょう。

特に、

  • 敬語
  • 文法

の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。

過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、

「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」

のどちらなのかを明確にすることです。

前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。

  • 語彙
  • 言葉の意味
  • 漢字

のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、

  • 敬語
  • 文法

のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。

また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。

日本語検定は、1級から4級で、

  • 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
  • 1問1問の難易度が異なる

という違いはあるものの、

  • 敬語
  • 文法

のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。

敬語であれば、

  • 尊敬語
  • 謙譲語Ⅰ
  • 謙譲語Ⅱ
  • 丁寧語
  • 美化語

の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。

文法であれば、

  • 動詞
  • 副詞
  • 助詞

などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。

例えば、

買い物行くので、8時集合してください。

には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。

買い物

の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。

また、

8時に

の格助詞「に」は、

駅に

の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。

まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。

この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。

  • 過去問を解いていて、不安が残る分野
  • もっと解くスピードを上げたい分野

があれば、ぜひご活用ください。

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