令和6(2024)年度 第2回 問11の過去問解説!【日本語検定 1級】

【令和6年度 日本語検定1級】過去問解説

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問11 言葉の意味

( )の前に

のらりくらりの答弁で

とあるので、

はがゆく、もどかしいこと

を表す3が入ります。

解説 馬耳東風

「馬耳東風(ばじとうふう)」とは、人の意見や批評などを心に留めずに聞き流すことです。

解説 蟷螂の斧

「蟷螂(とうろう)の斧(おの)」とは、自分の微弱な力量を顧みずに強敵に反抗することです。

解説 隔靴掻痒

「隔靴掻痒(かっかそうよう)」とは、はがゆく、もどかしいことです。

解説 無味乾燥

「無味乾燥(むみかんそう)とは、味わいや潤いのないことです。

( )のあとに

~の議論などそもそも期待はしていないがね

とあるので、「実際には~という議論が行われなかった」ということですね。

剛直で言を曲げないこと

を表す1が入ります。

解説 侃々諤々

「侃々諤々(かんかんがくがく)」とは、剛直で言を曲げないことです。

解説 喧々囂々

「喧々囂々(けんけんごうごう)」とは、たくさんの人が口々にやかましく騒ぎ立てるさまのことです。

解説 是々非々

「是々非々(ぜぜひひ)」とは、良いことは良い、悪いことは悪いと、事に応じて判断することです。

解説 喋々喃々

「喋々喃々(ちょうちょうなんなん)」とは、男女がたのしげに語りあうさまのことです。

( )の前に

追及される側は、私は関わっていないだの、知るところではないだの~

とあるので、

後日の証拠となる約束の言葉を採られないように

となる2が入ります。

解説 決め手

「決め手(決め手)」とは、物事の真偽・決着を最終的に決定すべき手段・方法のことです。

解説 言質

「言質(げんち)」とは、後日の証拠となる約束の言葉のことです。

解説 論破

「論破(ろんぱ)」とは、議論して他人の説を破ることです。

解説 煙に巻く

「煙(けむ)に巻く」とは、気炎をあげて相手をとまどわせることです。

( )の前に

「真摯に対応する」という言葉

( )のあとに

掲げる

とあるので、

「真摯に対応する」という言葉を他に対しての自己の行為・主張などを権威づけるためのものとする

となる3が入ります。

解説 大義名分

「大義名分(たいぎめいぶん)」とは、行動の理由づけとなるはっきりした根拠のことです。

解説 座右の銘

「座右(ざゆう)の銘(めい)」とは、常に身近に備えて戒めとする格言のことです。

解説 錦の御旗

「錦(にしき)の御旗(みはた)」とは、他に対しての自己の行為・主張などを権威づけるためのもののことです。

解説 懸河の弁

「懸河(けんが)の弁(べん)」とは、早瀬の水が奔流するような勢いよくよどみのない弁舌のことです。

( )の前に

ここをやり過ごせば

とあるので、

ここをやり過ごせば、国民の関心も薄れていく

となる3が入ります。

解説 暑さ寒さも彼岸まで

「暑さ寒さも彼岸(ひがん)まで」とは、春秋の彼岸を境として、寒暑それぞれ衰えてよい気候になることを表します。

解説 去る者は日々に疎し

「去る者は日々に疎(うと)し」とは、死んだ人は月日が経つにしたがって次第に忘れられていくことを表します。

解説 人の噂も七十五日

「人の噂(うわさ)も七十五日」とは、世間の評判・取沙汰は長くは続かないことを表します。

解説 コップの中の嵐

「コップの中の嵐(あらし)」とは、ある限られた範囲で起きた、大局には関係ないもめごとのことです。

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過去問で確認したいこと

過去問演習では、
「どのような知識が」
「どのように出題されるか」

の2点を確認しましょう。

特に、

  • 敬語
  • 文法

の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。

過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、

「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」

のどちらなのかを明確にすることです。

前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。

  • 語彙
  • 言葉の意味
  • 漢字

のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、

  • 敬語
  • 文法

のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。

また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。

日本語検定は、1級から4級で、

  • 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
  • 1問1問の難易度が異なる

という違いはあるものの、

  • 敬語
  • 文法

のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。

敬語であれば、

  • 尊敬語
  • 謙譲語Ⅰ
  • 謙譲語Ⅱ
  • 丁寧語
  • 美化語

の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。

文法であれば、

  • 動詞
  • 副詞
  • 助詞

などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。

例えば、

買い物行くので、8時集合してください。

には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。

買い物

の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。

また、

8時に

の格助詞「に」は、

駅に

の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。

まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。

この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。

  • 過去問を解いていて、不安が残る分野
  • もっと解くスピードを上げたい分野

があれば、ぜひご活用ください。

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