令和6(2024)年度 第2回 問12の過去問解説!【日本語検定 1級】

【令和6年度 日本語検定1級】過去問解説

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問12 表記

○ 弁えて

は、正しい表記です。

解説 弁える

「弁(わきま)える」とは、物事の道理を十分に知ることです。

○ 頭を過る

は、正しい表記です。

解説 頭を過る

「頭を過(よぎ)る」とは、ふとした瞬間に、何らかの考えや思い出、イメージなどが不意に頭の中に浮かんで、すぐに通り過ぎていくことです。

○ 塗れた

は、正しい表記です。

解説 塗れる

「塗(まみ)れる」とは、からだなどの一面に粉状や液状のものがついて汚れることです。

× 仕切たり

ではなく

○ 仕来り

が正しい表記です。

解説 仕来り

「仕来り(しきたり)」とは、以前からのならわしのことです。

○ 設えて

は、正しい表記です。

解説 設える

「設(しつら)える」とは、きちんと、また美しく設けととのえることです。

○ 論いつつ

は、正しい表記です。

解説 論う

「論(あげつら)う」とは、物事の理非をあれこれと言い立てることです。

○ 貫禄

は、正しい表記です。

解説 貫禄

「貫禄(かんろく)」とは、身に備わる威厳のことです。

× 嗜んで

ではなく

○ 噤んで

が正しい表記です。

解説 噤む

「噤(つぐ)む」とは、口を閉じてものを言わないことです。

× 野辞

ではなく

○ 野次

が正しい表記です。

解説 野次

「野次(やじ)」とは、第三者による当事者の言動への非難・からかいのことです。

× 丁々発指

ではなく、

○ 丁々発止

が正しい表記です。

解説 丁々発止

「丁々発止(ちょうちょうはっし)」とは、刀などで互いに打ち合う音のことです。

○ 普く

は、正しい表記です。

解説 普く

「普(あまね)く」とは、すべてにわたっていることです。

× 合砲

ではなく、

○ 号砲

が正しい表記です。

解説 号砲

「号砲(ごうほう)」とは、合図にうつ大砲・鉄砲のことです。

× 呉坐

ではなく

○ 胡坐

が正しい表記です。

解説 胡坐

「胡坐(あぐら)」とは、足を組んで座ることです。

× 臨状感

ではなく

○ 臨場感

が正しい表記です。

解説 臨場感

「臨場感(りんじょうかん)」とは、現場にのぞんでいるような感じのことです。

○ 均整

は、正しい表記です。

解説 均整

「均整(きんせい)」とは、つり合いがとれて整っていることです。

× 醍醐魅

ではなく

○ 醍醐味

が正しい表記です。

解説 醍醐味

「醍醐味(だいごみ)」とは、ほんとうのおもしろさのことです。

× 押酬

ではなく、

○ 応酬

が正しい表記です。

解説 応酬

「応酬(おうしゅう)」とは、互いにやりあうことです。

○ 痺れ

は、正しい表記です。

解説 痺れを切らす

「痺(しび)れを切らす」とは、待ちくたびれることです。

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過去問で確認したいこと

過去問演習では、
「どのような知識が」
「どのように出題されるか」

の2点を確認しましょう。

特に、

  • 敬語
  • 文法

の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。

過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、

「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」

のどちらなのかを明確にすることです。

前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。

  • 語彙
  • 言葉の意味
  • 漢字

のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、

  • 敬語
  • 文法

のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。

また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。

日本語検定は、1級から4級で、

  • 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
  • 1問1問の難易度が異なる

という違いはあるものの、

  • 敬語
  • 文法

のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。

敬語であれば、

  • 尊敬語
  • 謙譲語Ⅰ
  • 謙譲語Ⅱ
  • 丁寧語
  • 美化語

の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。

文法であれば、

  • 動詞
  • 副詞
  • 助詞

などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。

例えば、

買い物行くので、8時集合してください。

には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。

買い物

の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。

また、

8時に

の格助詞「に」は、

駅に

の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。

まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。

この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。

  • 過去問を解いていて、不安が残る分野
  • もっと解くスピードを上げたい分野

があれば、ぜひご活用ください。

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