
著作権の関係上、問題は掲載していません。
以下をご用意の上で、ご確認ください。
問3 敬語
一


知人の娘の結婚を祝う文面なので、
1 ご息女
が良いですね。
1が正解です。
2 ご令息
は、他人の息子をいうときの尊敬語
3 ご令室
は、他人の妻をいうときの尊敬語なので、不適切です。
二


取引先への見積書を添付するメールの文面なので、
2 ご査収
が良いですね。
2が正解です。
「査収」は、よく調べた上で受け取ることを意味しており、
ご査収ください
ご査収のほど、よろしくお願いいたします
のように用いられます。
1 所収
は、その書物に収められていることを意味しており、
所収の論文
のように用いられます。
また、
3 接収
は、権力機関がその必要上、強制的に人民の所有物を収受することを意味しており、
接収家屋
のように用いられます。
三


恩師に対する手紙の文面です。
児戯に類する
児戯に等しい
で子どもの戯れと同じで、一顧の価値もないことを表すので、
2 類する
が正解です。
四


取引に対する年末年始休暇のお知らせの文面です。
手紙文において相手が承することを敬っていう語は、
1 高承
ですね。
ご高承を賜りたく、お願い申し上げます
のように用いられます。
2 高見
は、他人の意見を敬っていう語で、
ご高見を承る
のように用いられます。
3 高誼
は、他人からの交誼(親しい交わり)を敬っていう語で、
ご交誼を賜りたく、お願い申し上げます
のように用いられます。
次の問題
過去問解説の一覧


過去問で確認したいこと
特に、
- 敬語
- 文法
の2分野は、「解説を見れば、なんとなくわかるんだけど…」となりやすいのではないかと思います。
過去問を解いたときに、間違えた問題ごとに意識したいのは、
「そもそも知識がなくて解けなかった」
「知ってはいたが、問題になると解けなかった」
のどちらなのかを明確にすることです。
前者であれば、過去問を丁寧に解きながら、1つずつ知識の穴を埋めていきましょう。
- 語彙
- 言葉の意味
- 漢字
のような分野であれば、まとめて暗記していけるのですが、
- 敬語
- 文法
のような分野は、問題の文脈とセットで取り組むのがおススメです。
また、後者であれば、多くの練習問題で知識と問題のギャップをなくしていきましょう。
「わかる→できる」になることで、問題を解くスピードを上げていくことが大切です。
日本語検定は、1級から4級で、
- 語彙・言葉の意味・漢字などの聞かれる範囲が異なる
- 1問1問の難易度が異なる
という違いはあるものの、
- 敬語
- 文法
のような難易度が高い分野で必要な知識に大きな差があるわけではありません。
敬語であれば、
- 尊敬語
- 謙譲語Ⅰ
- 謙譲語Ⅱ
- 丁寧語
- 美化語
の5分類がそれぞれ「どのように定義されているか?」「どのような語が該当するか?」を整理しておきましょう。
その際に、単語を覚えていくのではなく、文章の中で登場人物を確認しながら見ていくのがおススメです。
文法であれば、
- 動詞
- 副詞
- 助詞
などの品詞ごとに、それぞれの語のもつ用法(使い方)を整理しておきましょう。
例えば、
買い物に行くので、8時に駅に集合してください。
には、3つの格助詞「に」がありますが、すべて用法が違います。
買い物に
の格助詞「に」は、「行く」という移動の目的を表しています。
また、
8時に
の格助詞「に」は、時を
駅に
の格助詞「に」は、「集合する」という移動の着点を表していますね。
まとまった参考書・問題集はないので、過去問で出てきた語の用法を1つずつノートなどにまとめていくのがおススメです。
この「日本語検定ナビ」では、分野ごとの練習問題を多数掲載しています。
- 過去問を解いていて、不安が残る分野
- もっと解くスピードを上げたい分野
があれば、ぜひご活用ください。

