譲歩を表す「にしても」の例文・文法解説【JLPT N2 grammar】

譲歩を表す「にしても」の意味

「にしても」には、「～であることはわかるが、しかし…」を表す譲歩の用法があります。

彼が謝ったにしても、簡単に許すことはできない。
Even though he apologized, I can’t forgive him so easily.

安いにしても、この味では買う気がしない。
Even though it’s cheap, I don’t feel like buying it with this taste.

あとに続く部分には、話し手の意見・非難・判断などが来ることが多いです。
The following part often contains the speaker’s opinion, criticism, or judgment.

譲歩を表す「にしても」の使い方

譲歩を表す「にしても」は、

Vの普通形 + にしても
イAいの普通形 + にしても
ナAである + にしても
N + にしても
Nである + にしても

の形で用いられます。

【Vの普通形】
試験に合格したにしても、まだ油断はできない。
Even though you passed the exam, you still can’t let your guard down.

【イAの普通形】
寒いにしても、今日は特に冷えるね。
Even though it’s cold, it feels especially chilly today.

【ナAである】
便利であるにしても、使いすぎると依存してしまう。
Even though it’s convenient, using it too much can make you dependent on it.

【N】
子どもにしても、約束は守るべきだ。
Even though they’re children, they should keep their promises.

【Nである】
学生であるにしても、礼儀は大切だ。
Even though you’re a student, manners are important.