「にせよ」の例文・文法解説【JLPT N2 grammar】

「にせよ」の意味

「にせよ」は、「と仮定しても」という意味で使われます。

約束を破ったにせよ、正直に謝るべきだ。
Even if you broke your promise, you should honestly apologize.

どんなに忙しいにせよ、健康をおろそかにしてはいけない。
No matter how busy you are, you must not neglect your health.

「もし～となっても」という仮定を示し、話し手の主張・判断・非難などが続きます。
It is used to present a hypothetical situation (“even if ~ happens”) followed by the speaker’s opinion, judgment, or criticism.

「にせよ」の使い方

「にせよ」は、

Vの普通形 + にせよ
イAの普通形 + にせよ
ナAである + にせよ
N + にせよ
Nである + にせよ

の形で用いられます。

【Vの普通形】
どんなに努力したにせよ、結果がすぐに出るとは限らない。
No matter how hard you tried, results don’t always appear right away.

【イAの普通形】
少し寒いにせよ、今日は外で運動したほうがいい。
Even if it’s a bit cold, it’s better to exercise outside today.

【ナAである】
不便であるにせよ、この場所の景色は最高だ。
Even if it’s inconvenient, the scenery here is amazing.

【N】
社会人にせよ、学び続ける姿勢が大切だ。
Even if you’re a working adult, it’s important to keep learning.

【Nである】
事実であるにせよ、それを公表するのは早すぎる。
Even if it’s true, it’s too early to make it public.