今回は、
✅ 接続助詞とは?
✅ 接続助詞の種類
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
接続助詞とは?
接続助詞は、助詞の種類の1つ
雨が降った。
上の文の述語は、「降った」です。
このような述語が1つだけの文を単文と言います。
雨が降ったので、外出しなかった。
上の文の述語は、「降った」「外出しなかった」の2つです。
このような述語が2つ以上ある文を複文と言います。
2つの文のどちらがメインかを見てみると…
「外出しなかった」がメイン・「雨が降ったので」がサブですね。
複文において、メインとなる文を主節・サブの文を従属節と言います。
従属節「雨が降ったので」が主節「外出しなかった」の原因・理由を表しているように、
- 主節と従属節をつなぎ
- 主節と従属節の関係を表す
のが接続助詞の役割です。
助詞とは?
働け!
のように単独で用いられることもなければ、
働かない
働きます
のように活用することもありません。
カフェで働く。
カフェで働くので、良かったら来てね。
のように、名詞や動詞などにつく形で使用します。
品詞全般については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせてご確認ください。
ほかには、どのような助詞があるのか?
格助詞 | 名詞について、その名詞と述語との意味関係を表す |
連体助詞 | 名詞によって名詞を修飾するときに間に入る |
並列助詞 | 名詞と名詞を対等な関係で結びつける |
とりたて助詞 | ほかの要素との関係を背景に、文中のある要素に焦点を当てて、累加・限定などを表す |
接続助詞 | 従属節と主節の関係を表す |
終助詞 | 文末に用いられ、事態に対する疑問や話し手に対する伝達の態度などを表す |
雨が降っているので、犬の散歩と買い物はやめておこうよ。
「が」は、格助詞です。
述語「降っている」という動きの主体が「雨」であることを表しています。
「ので」は、接続助詞です。
犬の散歩と買い物をやめておく理由が「雨が降っている」という事態であることを表しています。
「の」は、連体助詞です。
「犬」という名詞で「散歩」を修飾するために、間に入っています。
「と」は、並列助詞です。
「犬の散歩」と「買い物」を対等な関係で結びつけています。
「は」は、とりたて助詞です。
「ほかのことはするが、犬の散歩と買い物は…」という対比を表しています。
「よ」は、終助詞です。
「やめておこう」と言い切るのではなく、確認の意図が足されています。
助詞全般については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせてご確認ください。
接続助詞の種類
主な接続助詞は、大きく4種類
- 主節と従属節をつなぎ
- 主節と従属節の関係を表す
のが接続助詞の役割です。
主に、主節・従属節が登場する「複文」で取り扱う品詞ですが、複文には
【補足節】
私は音楽を聞くことが好きです。
【名詞修飾節】
Aさんが作るカレーは絶品だ。
【副詞節】
勉強しているときに、Bさんから電話がかかってきた。
【並列節】
悔しいやら悲しいやらで、上手く言葉にできなかった。
のように、接続助詞を用いない従属節も存在します。
順接条件を表す接続助詞
順接条件とは、ある事態が別の事態を引き起こすことを予測する表現のことです。
18歳以上であれば、普通車の免許を取得できる。
18歳以上だったら、普通車の免許を取得できる。
18歳以上だと、普通車の免許を取得できる。
18歳以上なら、普通車の免許を取得できる。
順接条件が表された従属節を「順接条件節」と言います。
上の例文だと、
- 18歳以上であれば
- 18歳以上だったら
- 18歳以上だと
- 18以上なら
は、いずれも順接条件節です。
原因・理由を表す接続助詞
原因・理由とは、ある事態を引き起こす別の事態のことです。
天気が良くないから、今日は家にいよう。
天気が良くないので、今日は家にいよう。
天気が良くないため、今日は家にいよう。
原因・理由の関係が表された従属節を「原因・理由節」と言います。
上の例文だと、
- 天気が良くないから
- 天気が良くないので
- 天気が良くないため
は、いずれも原因・理由節です。
逆接を表す接続助詞
逆接とは、ある事態から予測される別の事態が実現しない表現のことです。
天気が良くないのに、会場は満員になりそうだ。
天気が良くないけれど、会場は満員になりそうだ。
天気が良くないが、会場は満員になりそうだ。
逆接の関係が表された従属節を「逆接節」と言います。
- 天気が良くないのに
- 天気が良くないけれど
- 天気が良くないが
は、いずれも逆接節です。
等位を表す接続助詞
等位とは、対等な関係のことです。
顔色が悪いけれど、体調が悪いの?
車が停まっていますが、あれは誰のものですか?
兄は医者だし、弟は弁護士だ。
主節に対しての従属度が低く、対等に近い関係になっていますね。
等位の関係が表された従属節を「等位節」と言います。
- 顔色が悪いけれど
- 車が停まっていますが
- 兄は医者だし
は、いずれも等位節です。
最後に
今回は、
✅ 接続助詞とは?
✅ 接続助詞の種類
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
さらに詳しく勉強したい方は、ぜひ手に入れてみてください。
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