今回は、
✅ 「がたい」の意味・使い方
✅ 「がたい」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「がたい」の意味・使い方
「がたい」は、困難を表す表現
彼の意見は、理解できない。
であれば、単に「理解する」という事態の否定を述べているだけですが、
彼の意見は、理解しがたい。
とすることで、「心情的には理解したいが…」という内容を暗示することができます。
「がたい」の接続
動詞「信じる」の連用形(マス形の語幹)は、「信じ」ですね。
「がたい」をあとにつけると、
彼の話は、信じがたい。
となります。
ただし、接続できるのは意志動詞のみです。
× 彼の話は、わかりがたい。
のように、無意志動詞に接続することはできません。
「がたい」で困難さを感じる人は、限定されている
○ 私には、Aさんの話が信じがたい。
× あなたには、Aさんの話が信じがたい。
× 彼には、Aさんの話が信じがたい。
困難さを感じる人は、格助詞「に」で表されます。
一人称(私)だと自然ですが、二人称(あなた)・三人称(彼)だと不自然ですね。
「がたい」の類似表現
「がたい」の類似表現は、「づらい」「にくい」
彼の話は、到底理解しがたい。
彼の話は、到底理解しづらい。
彼の話は、到底理解しにくい。
のように、「がたい ⇔ づらい ⇔ にくい」を置き換えても不自然ではないですね。
これらの違いは、どこまで実現可能かです。
彼の話は、到底理解しがたい。
のように、「がたい」はほとんど不可能の意味で用いられますが、
彼の話は、到底理解しづらい。
彼の話は、到底理解しにくい。
のように、「づらい」「にくい」は困難であるができなくもないという意味で用いられます。
「がたい」は、心情的にできない場合には用いられない
意志動詞であっても、
× 小さな子どもがいるので、気軽に旅行しがたい。
のように、できない背景が「能力」である場合には、「がたい」を用いると不自然ですね。
この場合は、
○ 小さな子どもがいるので、気軽に旅行しづらい。
○ 小さな子どもがいるので、気軽に旅行しにくい。
などを用いると、自然な表現になります。
「にくい」は、無意志動詞とともに用いることができる
○ 日陰になっているので、雪が解けにくい。
× 日陰になっているので、雪が解けづらい。
× 日陰になっているので、雪が解けがたい。
無意志動詞とともに用いられるときの「にくい」は、「なかなか~しない」ことを表します。
参考書籍
今回は、
✅ 「がたい」の意味・使い方
✅ 「がたい」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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