今回は、
✅ 「~げ」の意味・使い方
✅ 「~がち」の意味・使い方
✅ 「~気味」の意味・使い方
✅ 「~っぽい」の意味・使い方
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「~げ」「~がち」「~気味」「~っぽい」の意味・使い方
「~げ」「~がち」「~気味」「~っぽい」は、傾向が強いことを示す表現
なんだか内容が怪しげだなあ。
マイナスなことばかり考えがちだ。
昨晩から風邪気味なんだよね。
最近、父が怒りっぽい。
いずれも「~」という傾向が強いことを表していますが、内容に若干の違いが見られます。
① 「~」が状態を表す形容詞や名詞の場合
なんだか内容が怪しげだなあ。
完全に「内容が怪しい」とは言えないものの、「怪しい」状態に近いと話し手が感じていることがわかりますね。
また、
昨晩から風邪気味なんだよね。
も完全に「風邪」ではないものの、「風邪を引いた」状態に近いと話し手が感じていることがわかります。
② 「~」が変化や動作を表す動詞の場合
最近、父が怒りっぽい。
父が「いつもすぐに怒る!」とは言えないものの、「怒る」という動作が生じやすい傾向があることがわかりますね。
また、
マイナスなことばかり考えがちだ。
も「いつもマイナスなことばかり考えている…」とは言えないものの、「マイナスなことばかり考える」という動作が生じやすいことがわかります。
「~げ」「~がち」「~ぎみ」「~っぽい」がそれぞれ①②のどちらの用法が見られるかを確認していきましょう。
「~げ」の意味・使い方
彼の表情は、苦しげだった。
子どもたちはみんな楽しげに遊んでいた。
「~がち」の意味・使い方
Aさんは、クヨクヨしがちだ。
小さいころから病気がちだった。
「~気味」の意味・使い方
① 本番前で、緊張気味な表情をしている。
② 冷夏で野菜の値段が上がり気味だ。
①の例文は、完全に「緊張している」とまでは言えないものの、「緊張状態に近い」ことを表しています。
②の例文は、「いつも値段が上がる」わけではないものの、「値段が上がる」という動作が生じやすいことがわかる内容です。
「~っぽい」の意味・使い方
① 弟の行動が子どもっぽい。
② 祖父は最近忘れっぽくなってきた。
①は、行動が完全に「子ども」ではないものの、「子ども」のような傾向に近いことを客観的に表しています。
②は、「いつも忘れる」わけではないものの、「忘れる」という動作が生じやすいことが分かる内容です。
このように、①②の違いはあれど、「~っぽい」は第三者の状態を客観的に表すのが基本的な用法だということがわかりますね。
ただし、症状などを客観的に述べる場合には、例外的に話し手自身の内容に使うことができます。
なんだか風邪っぽい。
この場合の「~っぽい」は、
なんだか風邪気味だ。
のように、「~気味」と置き換えても不自然ではないですね。
参考書籍
今回は、
✅ 「~げ」の意味・使い方
✅ 「~がち」の意味・使い方
✅ 「~気味」の意味・使い方
✅ 「~っぽい」の意味・使い方
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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