
今回は、
✅ 「病気にかかる」の書き方
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
目次
「病気に罹る」が適切な表現
明鏡国語辞典より、「罹る」には、
病気や災難など、好ましくないものに取り込まれる。
明鏡国語辞典
特に、病気になる。
とあり、具体例として
- 病気に-
- 風邪に-
が挙げられています。
また、「罹る」のページには
「掛かる」と同義語
明鏡国語辞典
とあるため、「病気に掛かる」と表記しても問題ありません。
「掛かる」には、
- 止められたりひっかけられたり掲げられたりして、(高い所で)落下が食い止められた状態にある。
- 火に当てるために、容器が上からつるされたり上に置かれたりする。
- 身体のある部分が他にふれたりひっかかったりする。
- はかりに受け止められ、重さが計測される。
- 重みは重力の作用がそこに及ぶ。
- (古い言い方で)船が停泊する。
- (「目に-」の形で)目に留まる。
- (「…お目に-の形で)お会いする。
- 物事が決着をみず、心が落ち着かない。
- (「AがBに-」の形で)AにBを左右する決定権が負わされる。
- しかけが働いて、本体が動かないように固定される。
- 装置が動いて機能が働く。
- 片方から他方へまたぐように渡される。
- 縄・ひもなどが物のまわりに渡される。
- 張りめぐらせるように作られる。
- 劇場で芝居や映画が興行される。
- 霧や雲など、視界をさえぎるものが辺りを覆うように広がる。
- 液状または粉末状のものが体の一部などに浴びせられる。
- 料理に調味料の類が注ぎかけられる。
- 相手の発した動作やことばが身に及ぶ。
- 迷惑や負担など、好ましくないことが身に及ぶ。
- 相手にしかけた技や術が有効に決まる。
- 魔術などの術が効いて、自分で自分が制御できない状態になる。
- 物の表面を一面に覆う。
- 道具類の作用がある物や場所に及ぶ。
- 時間・費用・労力を使うことが必要になる。
- (慣用句的に)作用を及ぼすことによって、力が生み出される。
- 仕事に従事する。
- 物事に着手する。
- (「て-」の形で)そのようなしかたで物事に対処する。
- (「に-」の形で)取りかかりや手始めの行為として…をする。
- (「…うと-」の形で)「…しようとする」を強めていう語。
- ある場所を通過しようとして、ちょうどその地点までくる。
- 時が経過して、ある時期や場面になる。
- (「鼻に-」の形で)発生のとき、音が鼻腔で共鳴したり鼻から出たりする。
- 戦いを挑む形で相手とかかわりをもつ。
- 医者の診察・治療を受ける。
- (「…手に-」などの形で)…によって直接的に処理される。
- 網・針などのしかけで動物が捕らえられる。
- 人が計略に遭ってだまされる。
- 生命・財産などが保障される契約が結ばれる。
- 議案などが公の場で取り上げられる。
- そのような性質・傾向を帯びる。
- (連体形を伴って)物事に関係する。
などの意味があり、その中に
迷惑や負担など、好ましくないことが身に及ぶ。
がありますね。
また、
医者の診察・治療を受ける。
とあることから、「医者にかかる」「病院にかかる」も「掛かる」と表記することがわかります。
参考書籍
今回は、
✅ 「病気にかかる」の書き方
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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