今回は、
✅ 「きり」の意味・使い方
✅ 「きり」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「きり」の意味・使い方
「きり」は、期待される事態が起こらないことを示す表現
彼は東京で就職したきり、地元に帰ってこなかった。
「東京で就職する」という動作を行ったあと、「地元に帰ってくる」という期待される事態が起こらないことを表しています。
Aさんは口を閉じたきり、何も話そうとはしなかった。
「口を閉じる」という動作を行ったあと、「何かを話す」という期待される事態が起こらないことを表しています。
あとに続くのは期待されている事態ではないので、
○ 彼は東京で就職したきり、地元に帰ってこなかった。
のように、期待されている事態が起こらないことを表す場合は、「きり」を用いることができますが、
× 彼は東京で就職したきり、何度も地元に帰ってきた。
のような使い方をすることはできません。
「きり」の接続
彼女は部屋に入ったきり、出てこようとしなかった。
「きり」の類似表現
「きり」の類似表現は、「まま」「なり」
彼は東京で就職したきり、地元に帰ってこなかった。
彼は東京で就職したまま、地元に帰ってこなかった。
彼は東京で就職したなり、地元に帰ってこなかった。
のように、「きり ⇔ まま ⇔ なり」を置き換えても不自然ではないですね。
「まま」「なり」も、「きり」と同じく
× 彼は東京で就職したきり、地元に帰ってきた。
× 彼は東京で就職したまま、地元に帰ってきた。
× 彼は東京で就職したなり、地元に帰ってきた。
のように、期待されている事態が起こらないことを表す場合にしか用いることができません。
参考書籍
今回は、
✅ 「きり」の意味・使い方
✅ 「きり」の類義表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
さらに詳しく勉強したい方は、ぜひ手に入れてみてください。
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