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今回は、
文英堂
『くわしい中学国文法』
をご紹介します。
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おススメの書籍・アイテム
この書籍で学べること
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「言語」分野における文法部分の基礎固めにおススメ
日本語教員試験・日本語教育能力検定試験に共通した出題範囲である「必須の50項目」を大きく分類したときの
- 地域・文化・社会
- 言語と社会
- 言語と心理
- 言語と教育
- 言語
の中で、学ぶのに時間のかかる「言語」分野の基礎作りにおススメです。
「言語」は、
- 日本語教育能力検定試験において、1番出題数が多い分野
- 日本語教員試験において、「言語と教育」に次いで出題数が多い分野
であり、ココが苦手だと、学習自体が苦痛になりやすい分野だと言えます。
出題範囲も多岐に渡るので、学習初期にしっかりと全体感を掴んでおくことが大切です。
文法知識を試験の合格レベルまで高めていくためには、『現代日本語文法』シリーズが最適なのですが、「いきなり文法書だと、少し重たい…」と感じることもあるかと思います。
この『くわしい中学国文法』は、その名の通り「中学生向け」なので、各用語が簡潔に書かれているのが特徴です。
- テンス
- アスペクト
- ヴォイス
のような分野まではカバーしていませんが、品詞の復習から進めていきたい場合には、とっつきやすい内容かと思います。
書籍の内容をピックアップ!
『くわしい中学国文法』の大項目は、以下の通りです。
- 文法の基礎
- 名詞(体言)
- 副詞・連体詞
- 接続詞・感動詞
- 動詞
- 形容詞・形容動詞
- 助動詞
- 助詞
- 敬語
そのほか、巻末に
- 複合語・派生語の種類
- 語の識別の用例
なども掲載されています。
国文法と日本語教育文法の用語の違いには、注意が必要
日本語教育文法では、
美しい
青い
は、イ形容詞
きれいだ
必要だ
は、ナ形容詞として扱われますが、国文法では、
美しい
青い
は、形容詞
きれいだ
必要だ
は、形容動詞として扱われます。
また、日本語教育文法では、
読んで
話して
などは、ひとまとまりとして「テ形」として扱われますが、国文法では、
「読む」の連用形 + 接続助詞「て」
「話す」の連用形 + 接続助詞「て」
のように、扱いの仕方が異なります。
同じ日本語なので、語の性質が違うわけではありません。
あくまで、用語やまとまりとして扱う範囲の違いです。
近い分野の書籍とは、どう違うの?
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同じくらいのレベル感で書かれている書籍に
があります。
私が考えるこの書籍との1番の違いは、例題・練習問題の解説部分です。
いずれも中学生向けなので、簡潔に書かれているのですが、『くわしい中学国文法』の解説が1番過不足なく書かれていると思います。
決してほかの書籍がダメ!というわけではありませんが、文法書を読み進めるためのステップとして購入するのであれば、ぜひ『くわしい中学国文法』を検討してみてください。
最後に
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