今回は、
✅ 「ことだ」「ことに」の意味・使い方
✅ 「ことだ」「ことに」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「ことだ」「ことに」の意味・使い方
「ことだ」「ことに」は、感嘆を強調する表現
Aさんは宝くじが当たったらしい。うらやましいことだ。
のように、文末には「ことだ」が
うれしいことに、Bさんが昇進したそうだ。
のように、従属節末には「ことに」が現れます。
感情を強く表す内容のため、
- うれしい
- かなしい
- うらやましい
- おもしろい
- くやしい
- ありがたい
- 残念だ
- 意外だ
- 幸せだ
- 不幸だ
- 不思議だ
といった語と一緒に用いられることが多いです。
「ことだ」「ことに」の接続
【動詞】
自宅でリモートワークできるようになった。良い時代になったことだ。
【イ形容詞】
嘆かわしいことに、宿題をやらない生徒が多い。
【ナ形容詞】
Aさんは遅刻してくることが多い。なんとも不真面目なことだ。
イ形容詞・ナ形容詞は、「感情・感覚形容詞」に分類されるものにのみ接続可能です。
コンサートは中止らしい。残念なことだ。
恐ろしいことに、隣町で空き巣があったそうだ。
「感情・感覚形容詞」には、
- 大きい
- 小さい
- 赤い
- 青い
- 便利が
- 有名だ
- 便利だ
- 真面目だ
などが該当します。
「ことだ」の類似表現
「ことだ」の類似表現は、「ものだ」
自宅でリモートワークできるようになった。良い時代になったことだ。
自宅でリモートワークできるようになった。良い時代になったものだ。
のように、「ことだ ⇔ ものだ」を置き換えても不自然ではないですね。
「ことだ」を「ものだ」に置き換えられない場合
○ 来年こそは、目標達成したいものだ。
× 来年こそは、目標達成したいことだ。
○ 来年こそは、目標達成してほしいものだ。
× 来年こそは、目標達成してほしいことだ。
「ことに」の類似表現
「ことに」の類似表現は、「~くも」「~にも」
嬉しいことに、Aさんが私に会いにきてくれた。
嬉しくも、Aさんが私に会いにきてくれた。
のように、イ形容詞の場合は「ことに ⇔ ~くも」を
残念なことに、Aさんは来られないそうだ。
残念にも、Aさんは来られないそうだ。
のように、ナ形容詞の場合は「ことに ⇔ ~にも」を置き換えても不自然ではないですね。
参考書籍
今回は、
✅ 「ことだ」「ことに」の意味・使い方
✅ 「ことだ」「ことに」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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