今回は、
✅ 「に関して」の意味・使い方
✅ 「に関して」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「に関して」の意味・使い方
「に関して」は、述語による動作・状態の対象を表す
環境問題に関して話し合いましょう。
述語の動作「話し合う」の対象となるのが「環境問題」ですね。
環境問題を話し合いましょう。
よりも、対象となるものが明らかになっていることがわかると思います。
「に関して」の類似表現
「に関して」の類似表現は、「について」
昨夜の事件に関して、聞き込みを行った。
昨夜の事件について、聞き込みを行った。
のように、「に関して ⇔ について」を置き換えても不自然ではないですね。
「に関して」の方が「について」よりも、やや書きことば的です。
「に関して」だと不自然な場合
△ 将来に関して考え直す機会となった。
○ 将来について考え直す機会となった。
「をめぐって」に置き換えられる場合もある
来年度の予算に関して、与野党が議論した。
来年度の予算について、与野党が議論した。
来年度の予算をめぐって、与野党が議論した。
「に関して」「について」と比べて、「をめぐって」の方が結論に至る過程の長さを含意しています。
また、
△ 裏金問題に関して、与野党が対立している。
△ 裏金問題について、与野党が対立している。
○ 裏金問題をめぐって、与野党が対立している。
のように、言語による情報を含まない動作については、「をめぐって」の方がより自然な表現です。
言語による情報を扱う動詞の場合は、基本的に「に関して ⇔ について ⇔ をめぐって」の置き換えが可能ですが、
○ 地元の発展に関して、スピーチを行った。
○ 地元の発展について、スピーチを行った。
× 地元の発展をめぐって、スピーチを行った。
のように、動作主が単独で行うものについては、「めぐって」を用いることができないので注意しましょう。
「をめぐって」については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも、あわせてご確認ください。
参考書籍
今回は、
✅ 「に関して」の意味・使い方
✅ 「に関して」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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