今回は、
✅ 「さえ」の意味・使い方
✅ 「さえ」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「さえ」の意味・使い方
「さえ」の2つの用法
体調が悪く、食事ができない。
であれば、単に「食事ができない」という事態を述べているだけですが、
体調が悪く、食事さえできない。
のように、「さえ」を使ってとりたてることで、極限状態であることを表すことができます。
聞き手が「そこまではないだろう」と思うような極限を示すことで、その事態が意外なことであることがわかりますね。
これが1つ目の意外性を表す用法です。
また、「さえ」は
許可さえもらえたら、あとはこちらで進めておきます。
許可さえもらえれば、あとはこちらで進めておきます。
のように、「最低限●●であれば…」という条件を表すこともできます。
「たら」がついている「許可さえもらえたら」が従属節・「あとはこちらで進めておきます」が主節です。
従属節が主節の事態が起きるための最低条件になっていますね。
これが2つ目の順接条件節の中で最低限の条件を表す用法です。
「さえ」の接続
大雪の影響で、コンビニにおにぎりさえ置いていない。
「でさえ」の形で用いることがある
この問題は、Aさんでさえ間違えた。
この格助詞「で」は、
AさんとBさんでこの問題に取り組んだ。
と同じく主体の用法です。
ただし、「でさえ」が用いられるのは、意外性を表す用法のみです。
× 許可でさえもらえたら、あとはこちらで進めておきます。
× 許可でさえもらえれば、あとはこちらで進めておきます。
のように、最低限の条件を表す用法で用いることはできません。
「さえ」の類似表現
意外性を表す「さえ」の類似表現は、「すら」
体調が悪く、食事さえできない。
体調が悪く、食事すらできない。
のように、「さえ ⇔ すら」を置き換えても不自然ではないですね。
名詞に接続することも共通しており、
この問題は、Aさんでさえ間違えた。
この問題は、Aさんですら間違えた。
のように、どちらも格助詞「で」と一緒に用いることもできます。
最低限の条件を表す「さえ」の類似表現は、「だけ」
許可さえもらえたら、あとはこちらで進めておきます。
許可さえもらえれば、あとはこちらで進めておきます。
許可だけもらえたら、あとはこちらで進めておきます。
許可だけもらえれば、あとはこちらで進めておきます。
のように、「さえ ⇔ すら」を置き換えても不自然ではないですね。
名詞に接続することも共通しています。
参考書籍
今回は、
✅ 「さえ」の意味・使い方
✅ 「さえ」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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