今回は、
✅ 述語の分類
✅ 動きを表す動詞のシテイル形
✅ 状態を表す動詞のシテイル形
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
述語の分類
【動きを表す述語】
ピアノを弾く。
【状態を表す述語】
机の上に本がある。
動きを表す動詞のシテイル形
進行中を表す「ている」
生徒たちが校庭で遊ぶ。
のように、動きを表す動詞のスル形は、前後に切れ目のある、ひとまとまりの運動を表しています。
これは、
生徒たちが校庭で遊んでいる。
のように、シテイル形にすることで、動きが進行している局面を状態として取り上げることができますね。
この進行中を表すことができるのは、
- 遊ぶ
- 食べる
- 走る
- 広まる
- 増える
などの時間的な幅をもつ動詞のみです。
○ AさんがBさんを見ている。
× AさんがBさんを一瞥している。
のように、時間的な幅がない動詞の場合は、進行中として捉えることができません。
結果を表す「ている」
Aさんがベッドに横になる。
は、Aさんの姿勢が変化したことを表しています。
これは、
Aさんがベッドに横になっている。
のように、シテイル形にすることで、変化によって実現した結果の状態が、主体の意志によって維持されていることを表すことができますね。
この結果を表す用法では、
Bさんが廊下に立っている。
のような結果の維持のほか、
教室の時計が壊れている。
のように、主体の変化の結果の局面を状態として表す結果の残存や
道端でセミが死んでいる。
のように、変化前の状態に戻すことができない非可逆的変化の結果を表すこともあります。
経歴を表す「ている」
Aさんは、2年前に最優秀賞を受賞している。
のように、主体の状態にある動きがあったことが関係する場合には、シテイル形で経歴を表すことも可能です。
過去に会ったことだけでなく、
来月には、創業10周年を迎えている。
のように、基準となる時点を発話時とは別に立てることもできます。
状態を表す動詞のシテイル形
主人公には、モデルとなる人物が存在する。
主人公には、モデルとなる人物が存在している。
のように、
- 存在する
- 実在する
- 由来する
- 起因する
などの動詞は、スル形・シテイル形の両方の形を取ることができます。
いずれであっても、表しているのは状態です。
机の上に本がある。
のような
- ある
- いる
- できる
などの動詞は、シテイル形の形を取ることができません。
また、
Aさんのレポートは、とても優れている。
のような
- 優れる
- ばかげる
などの動詞は、常に
- 優れている
- ばかげている
というシテイル形で用いられます。
参考書籍
今回は、
✅ 述語の分類
✅ 動きを表す動詞のシテイル形
✅ 状態を表す動詞のシテイル形
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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