今回は、
✅ 「と見える」の意味・使い方
✅ 「と見える」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「と見える」の意味・使い方
「と見える」は、話し手の認識を表す
Aさんは、社長の説得に失敗した。
だと、単に事実として述べているだけですが、
Aさんは、社長の説得に失敗したと見える。
だと、話し手が「Aさんは、社長の説得に失敗した」と認識していることがわかりますね。
Aさんが落ち込んでいた。
社長の説得に失敗したと見える。
のように、前文には、そのように認識した原因となる事態が来ることが多いです。
「と見える」は、認識のモダリティと似た働きをする
Aさんは、社長の説得に失敗したらしい。
であれば、
- 「Aさんは、社長の説得に失敗した」が命題
- 「らしい」がモダリティ
です。
命題がその文が伝える事柄的な内容を・モダリティがその文の内容に対する話し手の判断や聞き手への伝え方などの文の述べ方を担っています。
モダリティの中でも、
Aさんは、社長の説得に失敗したらしい。
Aさんは、社長の説得に失敗したのだろう。
Aさんは、社長の説得に失敗したみたいだ。
のように、事態を話し手がどう認識しているかを表すものが「認識のモダリティ」です。
Aさんは、社長の説得に失敗したと見える。
のように、「と見える」も話し手による事態の認識の仕方を表していますね。
「と見える」の接続
空が曇ってきたので、もうすぐ雨が降り出すと見える。
彼女の様子からすると、相当嬉しかったと見える。
「と見える」の類似表現
「と見える」の類似表現は、「ようだ」
Aさんは、社長の説得に失敗したと見える。
Aさんは、社長の説得に失敗したようだ。
のように、「と見える ⇔ ようだ」を置き換えても不自然ではないですね。
どちらも、外部にある情報を観察することで、その認識が成立しています。
「ようだ」の接続
【動詞】
Aさんが到着したようだ。
【イ形容詞】
Bさんはしばらく忙しいようだ。
【ナ形容詞】
Cさんには彼が必要なようだ。
【名詞】
見ろ!人がゴミのようだ!
参考書籍
今回は、
✅ 「と見える」の意味・使い方
✅ 「と見える」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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