今回は、
✅ 「通す」の意味・使い方
✅ 「通す」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「通す」の意味・使い方
「通す」は、最後までやり通すことを表す
Aさんは、約束を守った。
だと、単に事実を述べているだけですが、
Aさんは、最後まで約束を守り通した。
だと、「約束を守る」が最後までやり行われぬいたことがわかりますね。
「守る」「通す」のように、2つの動詞が現れているように見えますが、述語としては「守り通す」の1語です。
「通す」の動詞本来の意味は、「途中で使えることなく、一方から他方まで至らせる」です。
「守り通す」では、この動詞本来の意味が薄れ、「約束する」に意味を付け加える補助的な役割になっています。
このように、動詞で本来の意味と独立性を失い、助動詞のような付属的な用いられ方をしているものを「補助動詞」と言います。
Bさんが外で走っている。
ロープを焼ききった。
の「いる」「きる」なども補助動詞ですね。
「とおす」の接続
0点のテストの答案を隠した。
動詞「隠す」の連用形は、「隠し」ですね。
「通す」を接続すると「隠し通す」です。
0点の答案を隠し通した。
のように、「通す」を用いることで、「隠す」ということを最後までやり通したことがわかります。
「通す」の類似表現
Aさんは、約束を最後まで守り通した。
Aさんは、約束を最後まで守りきった。
Aさんは、約束を最後まで守りぬいた。
のように、「通す ⇔ きる ⇔ ぬく」を置き換えても不自然ではないですね。
それぞれにニュアンスの違いはあるのですが、いずれも「行為の完遂」の意味を動詞に付け足す補助動詞です。
参考書籍
今回は、
✅ 「通す」の意味・使い方
✅ 「通す」の類似表現
について、解説してきました。
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