「を踏まえて」の用法【例文で学ぶ 日本語文法】

「を踏まえて」の意味・使い方

「を踏まえて」は、前提であることを表す

「を踏まえて」は、前提であること・考慮に入れられていることを表します。

今回の失敗を踏まえて、次回はしっかりと準備をして試験に臨みます。

では、「今回の失敗」が前提にあり、次回はどうするかを説明しています。

また、

模擬試験の結果を踏まえて、志望校を考えてきてください。

では、「模擬試験の結果」を考慮することで、志望校をどうするかを考えるように言っています。

「踏まえて」の「て」は、省略されることがあります。

今回の失敗を踏まえて、次回はしっかりと準備をして試験に臨みます。
↓
今回の失敗を踏まえ、次回はしっかりと準備をして試験に臨みます。

模擬試験の結果を踏まえて、志望校を考えてきてください。
↓
模擬試験の結果を踏まえ、志望校を考えてきてください。

「て」が省略されても、意味は同じです。

「を踏まえて」の接続

「を踏まえて」は、名詞に接続します。

【名詞】
前回の反省を踏まえて、企画書を修正しました。
アンケート結果を踏まえて、イベントの順番を入れ替えました。
お客様の意見を踏まえて、機能を追加してきました。

名詞を修飾するときは、「を踏まえた」

名詞を修飾するときは、「を踏まえた + 名詞」の形で用いられます。

前回の会議の内容を踏まえた資料がこちらです。
部長からのアドバイスを踏まえた報告内容に変更しました。

「を踏まえた」のときは、

今回の失敗を踏まえて、次回はしっかりと準備をして試験に臨みます。
↓
今回の失敗を踏まえ、次回はしっかりと準備をして試験に臨みます。

で「て」を省略したように、

前回の会議の内容を踏まえた資料がこちらです。
↓
× 前回の会議の内容を踏まえ資料がこちらです。

と「た」を省略することはできません。

参考書籍

今回は、
✅ 「を踏まえて」の意味・使い方
について、解説してきました。

を主に参考にしています。

さらに詳しく勉強したい方は、ぜひ手に入れてみてください。

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