格助詞「が」(ガ格)について、大枠の用法での仲間外れはどれかを問題で確認していきましょう。
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【復習】格助詞「が」(ガ格)の用法
\ 「あれ…?イマイチわからない…」となったら/
大枠の用法での仲間外れを確認する練習問題
選択問題
【 】内に示した観点から見て、下線部の性質が他と異なるものを選びましょう。
【「が」の用法】
1 父が新聞を読んでいる。
2 駅には、たくさんの人がいた。
3 この年齢では、暗算ができないのも無理はない。
4 これくらいの仕事、あなたができないわけないでしょう。
5 彼が事件を思い出すのは、当然だ。
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1 父が新聞を読んでいる。
2 駅には、たくさんの人がいた。
3 この年齢では、暗算ができないのも無理はない。
4 これくらいの仕事、あなたができないわけないでしょう。
5 彼が事件を思い出すのは、当然だ。
3のみ、格助詞「が」の対象の用法です。
そのほかは、主体の用法ですね。
選択肢1の解説
父が新聞を読んでいる。
ガ格名詞「父」は、述語で使われている動詞「読む」の動きの主体を表しています。
より具体的にするのであれば、意志動作の主体です。
選択肢2の解説
駅には、たくさんの人がいた。
ガ格名詞「人」は、述語で使われている動詞「いる」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、存在の主体です。
選択肢3の解説
この年齢では、暗算ができないのも無理はない。
ガ格名詞「暗算」は、述語で使われている動詞「できる」の能力の対象を表しています。
選択肢4の解説
これくらいの仕事、あなたができないわけないでしょう。
ガ格名詞「あなた」は、述語で使われている動詞「できる」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、能力の主体です。
選択肢5の解説
彼が事件を思い出すのは、当然だ。
ガ格名詞「彼」は、述語で使われている動詞「思い出す」の動きの主体を表しています。
より具体的にするのであれば、心的活動の主体です。
最後に
今回は、
- 格助詞「が」(ガ格)の用法
について、
- 大枠での用法を見分ける
ための練習問題に取り組んできました。
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