
今回は、
アルク
『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40』
をご紹介します。
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日本語教育能力検定試験を受験するのであれば、必須の1冊
日本語教員試験は記述式問題がありませんが、日本語教育能力検定試験では試験Ⅲで1題・20点分出題されます。
試験Ⅲ100点分中の20点なので、決して小さな配分ではありません。
講義編と実践編に分かれており、講義編の著者は、国立国語研究所教授・一橋大学大学院言語社会研究科連携教授の石黒圭先生です。
文章術の本も多く書かれていて、
なども、新書で読みやすい内容なので、おススメです。
大学生であれば、
は必読書ですし、最近の著書だと


も面白かったですよ (^^)
講義編の内容で書かれている
- まずは主張から書こう
- 本論には主張を支える根拠を書こう
- 根拠を考えるときには「たとえば」に頼ろう
- 最後にダメを押そう
あたりを押さえるだけで、大きく減点されることのない答案に近づけることができます。
日本語教師として視野を広げるきっかけになる
日本語教員試験では記述式問題は出題されませんが、「試験に合格したあと」には役立つことが多いテーマがたくさんあります。
例えば、
近年の日本で起きた大地震の被災者の中には、日本語が十分にわからないために必要な情報を得ることができなかった外国人たちがいた。そこで、日本語力が十分でない人たちに情報を伝えるために「やさしい日本語」が考えだされた。難しい言葉を使わないで短い文で伝えるのが「やさしい日本語」で、この「やさしい日本語」について、災害時に限らず広く普及させるべきだという意見がある一方、そうではなく多言語で情報提供した方がよいという意見もある。あなたの意見を述べよ。また、その意見を授業実践にどのように反映させるか。400字程度で記述せよ。
アルク『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40』 P82
は、在留資格「生活」による在留外国人だけでなく、日本語が母語でないすべての人に関わる内容ですね。
このきっかけになったのが阪神淡路大震災であることは、日本語教育能力検定試験の試験Ⅲで出題されており、「やさしい日本語」も頻出分野です。
また、
日本語能力試験は日本語力の指標として広く使われ、N1合格を採用の条件にしている日本企業も多い。日本語学校の学習者の中には、日本企業で働くためにはまずN1に合格しなければならないと考え、日本語能力試験の問題演習中心の授業を希望する者も多い。あなたはそのような学習者にどのように対応しようと考えるか。また、どの考えをどにょうに授業に反映させるかを400字程度で記述せよ。
アルク『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40』 P87
あたりも、よくSNSで討論になる内容ですね。
特に、在留資格「留学」による留学生を受け入れている日本語学校だと常につきまとうテーマかと思います。
いずれも難しいテーマではあるので、「これだけが正解!」というものではありません。
しかし、これらの問題に真剣に向き合ったことがあるかは、日本語教師としての太い柱になりえます。
日本語教員試験を受験する方も、合格後の働き方・成長の仕方を考えるために、ぜひ使ってみてください。
最後に


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