格助詞「と」(ト格)について、大枠の用法での仲間外れはどれかを問題で確認していきましょう。
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【復習】格助詞「と」(ト格)の用法
\ 「あれ…?イマイチわからない…」となったら/
用法の大枠を確認する練習問題
選択問題
【 】内に示した観点から見て、下線部の性質が他と異なるものを選びましょう。
【「と」の用法】
1 Aさんも立派な大人となった。
2 Aさんは、背格好がBさんと似ている。
3 雲がなくなり、晴天となった。
4 話し合いにより、プロジェクトは続行と決まった。
5 漂流物は、海の藻屑となった。
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1 Aさんも立派な大人となった。
2 Aさんは、背格好がBさんと似ている。
3 雲がなくなり、晴天となった。
4 話し合いにより、プロジェクトは続行と決まった。
5 漂流物は、海の藻屑となった。
2のみ、格助詞「と」の相手の用法です。
そのほかは、着点の用法ですね。
選択肢1の解説
Aさんも立派な大人となった。
ト格名詞「(立派な)大人」は、述語で使われている動詞「なる」の着点を表しています。
より具体的にするのであれば、変化の結果です。
選択肢2の解説
Aさんは、背格好がBさんと似ている。
ト格名詞「Bさん」は、述語で使われている動詞「似る」の相手を表しています。
より具体的にするのであれば、基準としての相手です。
選択肢3の解説
雲がなくなり、晴天となった。
ト格名詞「晴天」は、述語で使われている動詞「なる」の着点を表しています。
より具体的にするのであれば、変化の結果です。
選択肢4の解説
話し合いにより、プロジェクトは続行と決まった。
ト格名詞「続行」は、述語で使われている動詞「決まる」の着点を表しています。
より具体的にするのであれば、変化の結果です。
選択肢5の解説
漂流物は、海の藻屑となった。
ト格名詞「藻屑」は、述語で使われている動詞「なる」の着点を表しています。
より具体的にするのであれば、変化の結果です。
最後に
今回は、
- 格助詞「と」(ト格)の用法
について、
- 大枠での用法を見分ける
ための練習問題に取り組んできました。
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