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【令和6年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題6の解説!

2024 11/21
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和6年度 過去問解説 令和6年度_試験Ⅲ
2024年11月21日2025年12月11日
令和6(2024)年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅲ 問題6
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問1 コミュニケーション・ストラテジー

解説 コミュニケーション・ストラテジー

「コミュニケーション・ストラテジー」とは、相手の言ったことがわからなかったとき・自分の言ったことが伝わらなかったときの修復の仕方のことです。

解説 回避

「回避」とは、コミュニケーション・ストラテジーの1つで、難しい文法形式を使わずに簡単な言い方をすることなど、ある語・用法を避けることです。

解説 言い換え

「言い換え」とは、コミュニケーション・ストラテジーの1つで、類似表現を使ったり新しい語を作ったりなど、ある語を別の単語で言うことです。

解説 母語使用

「母語使用」とは、コミュニケーション・ストラテジーの1つで、目標言語での言いたい語がわからなかった場合に自分の母語を使用することです。

解説 援助要求

「援助要求」とは、コミュニケーション・ストラテジーの1つで、再度話してもらったり、ゆっくり話してもらったり、言いたいことが伝わったかを教えてもらったりするようにお願いすることです。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は、コミュニケーション上の問題が起きていません。
これは、コミュニケーション・ストラテジーの例として不適当です。

2、コミュニケーション上の問題が起きていません。
これは、コミュニケーション・ストラテジーの例として不適当です。

3は、「日本語を理解してもらえない」というコミュニケーション上の問題点に対して、言い換えで対応しています。
これは、コミュニケーション・ストラテジーの例として適当です。

4は、コミュニケーション上の問題が起きていません。
これは、コミュニケーション・ストラテジーの例として不適当です。

問2 パフォーマンス評価を取り入れる際の留意点

解説 パフォーマンス評価

「パフォーマンス評価」とは、知識や技能の質を総合的に把握することに重点が置いた学習課題をどの程度クリアできたかを測る評価法のことです。

課題に対する知識や技能がどれくらい身についたかを確認するための「発表」
身についた技能を総合的に活用する力を確認するための「レポート」

などが該当します。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は、何も問題ありません。
これが正解です。

パフォーマンス評価では、評価者によって基準がブレないようにする必要がありますが、選択肢が「できる」「できない」の二択である必要はありません。
問題によっては、数段階に分かれた評点で評価することもあります。
2は、間違いです。

パフォーマンス評価に限らず、評価者によって点数が違うことは避けるべきですが、必ずしも採点者を単独にしなければならないわけではありません。
採点者の評価基準を揃えて、バラつきがでないようにすれば良いですね。
3は、間違いです。

パフォーマンス評価は、正解が明確な客観テストでも、個々の学習者が持つ知識やスキルを測るテストでも取り入れることができます。
どちらかというと前者の方が向いているのですが、後者であっても評価者による採点のバラつきがないようにできれば、導入できますね。
4は、間違いです。

問3 テストとしてロールプレイを行う際の留意点

解説 ロールプレイ

「ロールプレイ」とは、会話の目的・状況等を設定し、与えられた役割に沿って会話を進める練習のことです。

  • 与えられた情報に限定して会話をする
  • 役割だけを与えて、自由に会話させる

など、学習者のレベルに応じて様々なやり方を取ることができます。

解説 CEFR

「CEFR」とは、欧州議会にて提出された、どの言語にも当てはまる言語能力の測定基準を設定したものです。

1人の人がいくつもの言語を必要に応じて使用するという「複言語主義」を背景に言語能力を「can-do(~ができる)」という形で示しており、A1→A2→B1→B2→C1→C2の6つのレベルが設定されています。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「コースの目標」の部分に、CEFR A2レベルとありますね。
上から2番目のレベルではあるものの、日本人と話すときと同じようなスピードでこなすのは、さすがに無理があります。
1は、間違いです。

2は、何も問題ありません。
これが正解です。

ロールプレイで決まっているのは、それぞれの役割と状況だけです。
どのように会話を進めるかを決めるのは、学習者自身ですね。
3は、間違いです。

ロールプレイ中は、できる限り学習者同士に任せて、最後までやり遂げさせるべきです。
発話の中での間違いは、終わってから指摘した方が良いですね。
4は、間違いです。

問4 ロールカードに見られるパフォーマンス課題の問題点

解説 真正性 オーセンティシティ

「真正性」とは、外国語教育で用いられる教材や教室活動などが「実際の言語の運用状況をどの程度まで反映できているか」という観点のことです。
「オーセンティシティ」とも言います。

「タスク中心の教授法」等でも出てくる用語ですね。
タスク中心の教授法では、教材等が実際の社会で使われているものかどうかという表面的なものだけでなく、内容や使い方も実際の言語使用状況に合っている活動かどうかも重視されています。

その答えになる理由

<資料2>のロールカードには、

  • どこで
  • 何をしていて
  • どうしたいのか

が記載されています。

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

ロールカードには、役割と何をすれば良いかが書かれていれば、十分です。
相手の反応・返答などは、会話の中で自然と出てくるものであって、事前に設定されているわけではありません。
1は、間違いです。

「真正性」とは、外国語教育で用いられる教材や教室活動などが「実際の言語の運用状況をどの程度まで反映できているか」という観点のことです。
ロールプレイは、真正性が高いことが求められており、このロールカードでも実際の会話状況が想定されています。
2は、間違いです。

<資料1>の「授業の目標・内容」では、各回が

  • ●●について質問できる

となっていますが、ロールカードでは、

  • お店の人に相談してください

となっています。
授業で取り扱っていない形式になっており、学習者が混乱する可能性がありますね。
3は、正しいです。

ロールカードにある

  • 自分のサイズのセーターがないので、お店の人に相談する

は、<資料1>の「コースの目標」にある内容と難易度が合致しています。
4は、間違いです。

問5 総合的(全体的)ルーブリックの分析的ルーブリックと比較した場合の利点

解説 ルーブリック

「ルーブリック」とは、
縦軸…評価項目
横軸…評価点(到達度)
を設定し、学習者が各評価項目のどのレベルまで到達しているかを測るための評価表のことです。

  評価点D  評価点C  評価点B  評価点A  評価点S
  評価項目1
  評価項目2
  評価項目3
  評価項目4

テストでは把握しづらい「興味・関心」「意欲」「態度」といった課題への取り組み姿勢などを明確に評価できるという特徴があります。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

評価項目ごとに重み付けを変えられるのは、各項目を評価する分析的ルーブリックの利点です。
総合的(全体的)ルーブリックでは、全体に対して1つの評価となるので、重み付けの変化をつけることができません。
1は、間違いです。

学習者の能力の強み・弱みを示すことができるのは、各項目を評価する分析的ルーブリックの利点です。
総合的(全体的)ルーブリックでは、全体に対して1つの評価となるので、項目ごとの評価を示すことができません。
2は、間違いです。

総合的(全体的)ルーブリックは、全体に対して1つの評価となるので、分析的ルーブリックと比べて採点が容易であり、継続的な評価がしやすくなります。
3は、正しいです。

観点が詳細であり、経験によらず評価がしやすいのは、各項目を評価する分析的ルーブリックの利点です。
総合的(全体的)ルーブリックでは、全体に対して1つの評価となるので、採点の労力が低くなるものの、各項目がどうだったのかを示すことはできません。
4は、間違いです。

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日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

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