
今回は、
ポプラ社
『さみしい夜にはペンを持て』
をご紹介します。
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おススメの書籍・アイテム
どんな本なの?
タコジローは、自分の気持ちを言葉にすることが苦手で、学校に行けず、消えてしまいたいと思っていたが、おじさんとの会話で気持ちが楽になり、自己肯定感を高めていきます。
啓蒙書のようにドンと答えが提示されるわけではないので、主人公のタコジローに共感し、時には背中を押したくなりながら読んでいけるはずです。
物語を読み進めていくことで、自分と向き合うためのヒントや、日記を書くことの価値を教えてくれます。
おじさんの1つ1つの言葉がジワジワと染み込んでくる
タコジローくんは、文章を書くのが苦手なわけじゃない。
古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』 P85より
ただ、ことばを決めるのが早すぎる。
手っ取り早く、便利な言葉で片づけている。
ことばを探す面倒くささに、屈している。
おかげで、自分の気持ちから離れた文章になっている。
それだけのことさ。
つまりおしゃべりは、ひとつの場所に立ち止まらせてくれず、ひとつの考えに集中させてくれないんだ。
古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』 P138より
だから自分の考えを深めていくためには、ひとりになる必要がある。
ひとりの場所で、ひとりの時間に、自分ひとりと向き合って書くからこそ、一つの考えが深まっていく。
だれにも合わせず、『返事じゃないことば』を書いていくことでね。
日記ってね、毎日の出来事を記録するものはないんだ。
古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』 P91より
つまり、『その日になにがあったのか』をかいていくんじゃなくて、『その日になにを思ったのか』や『その日になにを考えたのか』を書いていくものなんだ。
その目で振り返っていけば、きのうと同じ日なんてひとつもないはずだよ。
最後に
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