
今回は、
新潮社
『ふだん使いの言語学 「ことばの基礎力」を鍛えるヒント』
をご紹介します。
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おススメの書籍・アイテム
どんな本なの?
著者は、川添愛先生
この本以外にも、
も読みやすいのでおススメです。
理論言語学の入門書
「理論言語学」とは、言語の構造や機能を理論的に理解することを目的とする学問分野です。
特定の言語に限定せず、言語一般の普遍的な法則やメカニズムを研究します。
具体的には、音声、文法、意味などの言語の要素を分析し、言語構造をコントロールする原理や規則を構築することを目標とします。
…というのが理論言語学の概要なのですが、これだとなんだか小難しいですよね。
本書から読んで実現できるのは、自分の中の「無意識の知識」を意識し、その中に見られる傾向や法則性を把握することです。
これにより、
ほかの人が聞いたら、自分の言葉を●●のように解釈するかもしれない。
自分のこの言い方は、不自然に聞こえるかもしれない。
という気付きを得ることができます。
この気付きを得ることで、
- 別の言い方を考える
- 用例を調べてみる
- ほかの人の意見を聞いてみる
といった状況に合った「最適解」が見つかるかもしれません。
「かっこいい俺の車」は、ナルシスト?
[かっこいい俺]の車
とまとまりを捉えるのであれば、ナルシストとして
かっこいい{俺の車]
とまとまりを捉えるのであれば、車自慢として解釈できますね。
「海賊王に俺はなる」
どこまで許容できそうかのラインを考えてみましょう。
○ 俺は海賊王になりたいと思う。
○ 海賊王に俺はなりたいと思う。
○ 俺は海賊王になる夢を持っている。
× 海賊王に俺はなる夢を持っている。
○ 俺は海賊王になる夢を追いかけていた。
× 海賊王に俺はなる夢を追いかけていた。
これらの文は、それぞれ述語が2つ以上あるので、「複文」です。
主節・従属節がどう関わっているかによって、許容できるかどうかが変わってきそうですね (^^)
最後に
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