
今回は、
ひつじ書房
『一語から始める小さな日本語学』
をご紹介します。
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目次
どんな本なの?
タイトル一覧
- 「わーい」っていつ使う?
- もう3杯でもひょっひょっひょって感じ。
- 私、現国すごい苦手で、それこそセンター試験の小説のセクションとか
- 教授のおっしゃる通りです。
- 大学生って生徒なの?
- 夏休みにアルバイトを始める子が増加する。
- 母は親切です。
- どうぞよろしく。
- 愛ってやっぱ難しいじゃないですか?
- さっくり混ぜる
- 「ヘイトを稼ぐ」から「ヘイトを買う」
- 「どんな週末でしたか?」「ええと、いろいろです……」
- きっかり10時
- 「考えを深めましょう!」「え、どうやって…?」
- まさにジャスト
- 選手たちのたゆま( )努力
よくある言語学・日本語学の入門書のように、
- 音声とは…
- 統語論とは…
- 形態論とは…
のような形式ではなく、「一語」からスタートし、結論もその「一語」に収束させています。
また、選ばれる一語は
- 助詞
- 接辞
のような機能語ではなく、意味のある実質語ばかりです。
大きく
- 日常のやりとりから
- 学生とのやりとりから
- 日本語学習者とのやりとりから
- 趣味の中から
- 副産物いろいろ
に分類され、興味のあるテーマから順に読み進めていくことができます。
「教授のおっしゃるとおりです。」
山内博之先生による「教授のおっしゃる通りです。」のセクションでは、学生とのやりとりの中での違和感から、
- 「教授」の辞書での記述は、どうなっているか?
- 「少納言」による用例は、どうなっているか?
- 用例のうち、階級を意識した代名詞的用法は、どんなものがあるか?
- 用例のうち、階級を意識しない代名詞的用法は、どんなものがあるか?
について説明されています。
この違和感のある事象にぶつかったときに、「研究を生業としている人たちがどう考え・どのような手順で検証していくのか?」を観察できるのは、非常に興味深いですね。
いずれも短くまとめられているので、この本の内容だけですべての疑問が解決するわけではないのですが、ここでの気づきをきっかけとして、自身で深堀りしていくのも面白そうです (^^)
最後に
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