格助詞「から」（カラ格）について、大枠の用法での仲間外れはどれかを問題で確認していきましょう。
前の問題はこちら
【復習】格助詞「から」（カラ格）の用法
＼ 「あれ…？イマイチわからない…」となったら／
用法の大枠を確認する練習問題
選択問題
【 】内に示した観点から見て、下線部の性質が他と異なるものを選びましょう。
【「から」の用法】
1 Aさんから聞いたんだけど、課長が異動するんだって。
2 プロジェクトは、各部署のメンバーから構成されている。
3 水の色が透明から黒になった。
4 ここから、あなたが成功することを祈っています。
5 昨日の続きから始めましょう。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
1 Aさんから聞いたんだけど、課長が異動するんだって。
2 プロジェクトは、各部署のメンバーから構成されている。
3 水の色が透明から黒になった。
4 ここから、あなたが成功することを祈っています。
5 昨日の続きから始めましょう。
2のみ、格助詞「から」の手段の用法です。
そのほかは、起点の用法ですね。
選択肢1の解説
Aさんから聞いたんだけど、課長が異動するんだって。
カラ格名詞「Aさん」は、述語で使われている動詞「聞く」の起点を表しています。
より具体的にするのであれば、移動の起点です。
情報がAさんから話し手に移っていますね。
選択肢2の解説
プロジェクトは、各部署のメンバーから構成されている。
カラ格名詞「メンバー」は、述語で使われている複合動詞「構成されている」の手段を表しています。
より具体的にするのであれば、構成要素です。
選択肢3の解説
水の色が透明から黒になった。
カラ格名詞「透明」は、述語で使われている動詞「なる」の起点を表しています。
より具体的にするのであれば、変化前の状態です。
選択肢4の解説
ここから、あなたが成功することを祈っています。
カラ格名詞「ここ」は、述語で使われている動詞「祈る」の起点を表しています。
より具体的にするのであれば、方向の起点です。
選択肢5の解説
昨日の続きから始めましょう。
カラ格名詞「続き」は、述語で使われている動詞「始める」の起点を表しています。
より具体的にするのであれば、範囲の始点です。
最後に
今回は、
- 格助詞「から」（カラ格）の用法
について、
- 大枠での用法を見分ける
ための練習問題に取り組んできました。
この記事以外にも、日本語教員試験・日本語教育能力検定試験対策のための練習問題を多数掲載しています。
ぜひ、ブックマークしてご確認ください。
次の問題はこちら
