【日本語教育能力検定試験 音声分野】口腔断面図の練習問題39

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音声分野

今回は、

 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ

の中でも苦手としている方の多い

 問題3 口腔断面図
の練習問題です。

丸暗記するよりも、問題で練習した方が知識が定着しやすくなります。

一緒に頑張っていきましょう!

前の問題はこちら

下線部の子音に該当する「口腔断面図」を選びましょう。

※ 同じ口腔断面図が該当する場合もあります。
※ 「カナと音声記号が紐づいていなくて難しい」という場合は、
  音声記号の練習問題の38番まで取り組んでから
  チャレンジしてみてください。

こべら

こべら

C

[ h ] 無声声門摩擦音

べら

べら

B

[ k ] 無声軟口蓋破裂音

はこべ

はこべ

E

[ ɾ ] 有声歯茎弾き音

いかがでしたか…?

楽勝だった!という方は、どんどん先の問題に進んでいってください。
皆さんのペースに負けないように、私も問題を追加していきます。

自信ないかも…という方も、どんどん先の問題に進んでいきましょう。

学習は必ずしも「わかる→できる」の順でなくてもOKです。
なんとなく解けるようになってからの方が知識を整理しやすい場合もあるので、まずは「慣れて苦手意識をなくしていく」というのも大切です。

次の問題はこちら

「調音点」を見分けるポイント

① まずは、上顎の調音点をすべて覚えましょう。

「唇」は上唇と下唇を合わせて「両唇」が調音点です。
「唇」以外は、調音点に舌を付けて呼気を閉鎖するか、調音点に舌を近づけて呼気の通り道を狭めます。
(前者が破裂音または破擦音、後者が摩擦音です。)

② 調音法が鼻音・破裂音(破擦音)であれば、閉じてているところが「調音点」

調音点を見分けるだけであれば、鼻音⇔破裂音・破擦音の区別はいりません。
口腔断面図は「発音する直前の状態」を表しているので、どちらも口の中の調音点は完全に閉鎖されています。

くっついているところを探すだけなので、歯茎・歯茎硬口蓋あたりの区別に注意すれば楽勝です。

両唇

歯茎

歯茎硬口蓋

③ 調音法が「摩擦音」であれば、狭まっているところが「調音点」

摩擦音は呼気の通り道を狭めて発音するので、1番狭まっているところが「調音点」です。
②よりも若干難易度が上がるので、問題で慣れていきましょう。

両唇

歯茎

歯茎硬口蓋

④ 特殊な例

特殊な例を2つご紹介します。

1つ目は「声門摩擦音」です。
調音点が「声門」で、のどの奥当たりにあります。
口腔断面図上は「え…?本当に狭まっている…?」くらいで表されているので、注意しておきましょう。

2つ目は「歯茎弾き音」です。
調音点が「歯茎」ですが、口腔断面図では「歯茎硬口蓋」あたりに舌が付いているように見えますが、間違いではありません。
口腔断面図は「発音する直前の状態」を表しているので、発音の際に舌を「歯茎」に軽く当てるためには「歯茎硬口蓋」あたりで準備しておかないといけないためです。

この2つは明らかに口腔断面図の形が他と異なるため、覚えておけば簡単に判別できます。

声門摩擦音

歯茎弾き音

「調音法」を見分けるポイント

① 鼻腔への通路が開いているか?

開いている → 鼻音
開いていない → 鼻音以外

鼻腔への通路(鼻への通り道)が開いている場合は、呼気(息の流れ)が鼻に流れるため、調音法は「鼻音」です。

鼻腔への通路(鼻への通り道)が開いていない場合は、呼気(息の流れ)が口腔内(口の中)に流れます。
その場合の調音法は「鼻音」以外で、どれが該当するかは②で判断します。

② 調音点が完全に閉鎖されているか?

閉鎖されている → 破裂音 or 破擦音
閉鎖されていない → 摩擦音

次に、「調音点」を見ていきます。

唇・歯茎・硬口蓋などの「調音点」で呼気(息の流れ)が完全に閉鎖されている場合の「調音法」は「破裂音」もしくは「破擦音」です。

「破裂音」
鼻腔への通路を閉じる (鼻へは呼気が流れない)
調音点を閉じる
状態から、閉鎖を開放することで音を発生させます。

また「破擦音」は、上記の破裂音+αで
鼻腔への通路を閉じる (鼻へは呼気が流れない)
調音点を閉じる
閉鎖→開放直後に、摩擦音が続く
ことで音を発生させます。

口腔断面図は「発音する直前の状態」を表しているので、発音してからの状態(「破裂音」で終わっているのか?それとも摩擦音が続いて「破擦音」になったのか?)はわかりません。


唇・歯茎・硬口蓋などの「調音点」で呼気(息の流れ)が完全に閉鎖されていない場合の「調音法」は「摩擦音」です。

「摩擦音」
鼻腔への通路を閉じる (鼻へは呼気が流れない)
調音点で呼気の通り道を狭める
ことで音を発生させます。

呼気が狭まった通路で擦れる必要があるため、調音点で呼気の流れ自体は完全止められていません。


「弾き音」
舌で上顎の調音器官を1回弾く
ことで音を発生させます。

日本語のかなでは、「ラ・リ・ル・レ・ロ」が該当します。
特徴的な口腔断面図なので、出てきたら細かい知識は必要なく一発でわかります。


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