
今回は、
朝日出版社
『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』
をご紹介します。
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おススメの書籍・アイテム
どんな本なの?


著者は、川原繁人先生
Youtubeの「ゆる言語学ラジオ」に出演されているのを見た方もいるのではないでしょうか?
この本以外にも、




のような身近なものをテーマにして、試験勉強では苦手意識がある方が多い音声学を楽しく学ぶことができる本を多く書かれています。
世界一ほっこりする音声学入門
よくある音声学の入門書にあるような
- 音声学とは?
- 音を作る仕組みとは?
という順の解説ではなく、
- キュアベリーに変身して、世紀の大発見
- 可愛いやつらはだいたい両唇音
- 赤子の魂いつまでも
- せっかくだからしっかり音声学入門 ~子育ての視点を添えて~
- もう少し深く音声学入門 ~ラッパーと声優の力を借りて~
- 言語学者夫婦、子どもの言い間違いを直さない
- お前もこのかわいさに萌えちまいな
- 私、発音できないんじゃなくて、しないんです
- ねんねしてくれなくてちょべりば
- どうやって音を区切るか、それが問題だ
- 音声学とーちゃん、妻のお母さん言葉を観察する
- 音声学とーちゃん、♯和語このかわいい言い間違いに学ぶ
- 音声学とーちゃん、娘の命名に関し妻にプレゼン
- 音声学とーちゃん、さらに名付けを語る
- こどもといえばポケモン、ポケモンといえばこども
のように、お子さんによる事象・奥さんからお子さんへの事象を通じて、子育てエピソード満載の解説が掲載されています。
「ふみちり」という言い間違い
ふみきり(踏切)が見たい。
↓
ふみちりが見たい。
「き」が「ち」に置き換わっているので、音韻変化の一種ですね。
子音は
き [k] 調音点が軟口蓋
ち [ʨ] 調音点が歯茎硬口蓋
であり、母音は共通して
い [i] 前舌母音
です。
[i]が前舌母音なので、「き」は母音の発音によって舌が前に引っ張られることによって、結果的に「ち」になってしまうんですね。
このように、母音に引っ張られて子音の調音点が(歯茎)硬口蓋に変わる現象を「硬口蓋化(口蓋化)」と言います。
こういった事例とセットになると、小難しい用語も記憶に残しやすいのではないでしょうか?
日本語教員試験・日本語教育能力検定試験の音声分野で出題される内容を身近な例で学ぶことができますね (^^)
最後に


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