
今回は、
角川文庫
『小説 言の葉の庭』
をご紹介します。
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おススメの書籍・アイテム
どんな本なの?
よくある映画のノベライズではなく、映画にはあまり登場しなかった人物のエピソードや、心情描写が描かれています。
私は、映像も小説も大好きで、舞台となった新宿御苑まで巡礼に行ったこともあります。
ことばが好きな人であれば、映画も小説も刺さるはず…!!
prime videoやHuluで見られる & 30分程度の内容なので、勉強や日々の忙しさの息抜きに最適です。
興味のある方は、ぜひ視聴してから小説を読んでみてください。
章ごとに異なる話し手
映画自体は30分程度の短さなので、メインは孝雄と雪野の物語です。
小説は、群像劇のように、それぞれの人物のキャラクターに心惹かれていきます。
万葉集によるメッセージ
映画では、
雷神の しまし響もし さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ
雷が ちょっとだけ鳴って 突然曇って 雨でも降らないかなあ あなたを留めたい
の1つだけですが、小説では、1つ1つの章ごとに万葉集の和歌が引用されています。
個人的には、雪野が孝雄に伝えた「雷神の~」の対となる
雷神の しまし響もし 降らずとも 我は留まらむ 妹し留めば
雷が ちょっとだけ鳴って 雨なんか降らなくても わたしはここに留まるよ あなたが止めるのなら
が印象的でした。
巻末の解説がすばらしい
ネタバレになるので多くは語りませんが、特に「描写は詳細ではあるが微妙に抑制されている」という一文が特に刺さりました。
ぜひ、映画・小説の2つを見比べた上で、解説を読んでみてください。
最後に
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