格助詞「に」(ニ格)について、大枠の用法での仲間外れはどれかを問題で確認していきましょう。
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【復習】格助詞「に」(ニ格)の用法
\ 「あれ…?イマイチわからない…」となったら/
用法の大枠を確認する練習問題
選択問題
【 】内に示した観点から見て、下線部の性質が他と異なるものを選びましょう。
【「に」の用法】
1 図書館に本を返した。
2 思春期の息子には、悩みが多いようだ。
3 Aさんが警察に捕まった。
4 Aさんに会うのは、1年ぶりだ。
5 代表になるためには、国際大会での入賞経験に準ずる成績が必要です。
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1 図書館に本を返した。
2 思春期の息子には、悩みが多いようだ。
3 Aさんが警察に捕まった。
4 Aさんに会うのは、1年ぶりだ。
5 代表になるためには、国際大会での入賞経験に準ずる成績が必要です。
2のみ、格助詞「に」の主体の用法です。
そのほかは、相手の用法ですね。
選択肢1の解説
図書館に本を返した。
ニ格名詞「図書館」は、述語で使われている動詞「できる」の授与の相手を表しています。
選択肢2の解説
思春期の息子には、悩みが多いようだ。
ニ格名詞「息子」は、述語で使われているイ形容詞「多い」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、所有の主体です。
選択肢3の解説
Aさんが警察に捕まった。
ニ格名詞「Aさん」は、述語で使われている動詞「捕まる」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、受身的動作の主体です。
選択肢4の解説
Aさんに会うのは、1年ぶりだ。
ニ格名詞「Aさん」は、述語で使われている動詞「会う」の動作の相手を表しています。
選択肢5の解説
代表になるためには、国際大会での入賞経験に準ずる成績が必要です。
ニ格名詞「入賞経験」は、述語で使われている動詞「準ずる」の基準としての相手を表しています。
最後に
今回は、
- 格助詞「に」(ニ格)の用法
について、
- 大枠での用法を見分ける
ための練習問題に取り組んできました。
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