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【令和6年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題11の解説!

2024 11/28
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和6年度 過去問解説 令和6年度_試験Ⅲ
2024年11月28日2025年12月11日
令和6(2024)年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅲ 問題11
の解説です。

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問1 インプット仮説

解説 インプット仮説

「インプット仮説」とは、学習者が言語を身に着ける際に「理解可能なインプット(i+1)」を通して進むという仮説のことです。

「i」は、その時点での学習者の言語能力を、「+1」は少し高いレベルを指しています。
未習の語彙であっても文脈などから推測できる範囲のインプットを与えることで、言語習得が進むとされています。

クラッシェンが提唱した「モニターモデル」の中の1つですね。

関連する用語も合わせて整理しておきましょう。

解説 モニターモデル

「モニターモデル」とは、クラッシェンが提唱した
● 自然習得順序仮説
● 習得・学習仮説
● モニター仮説
● インプット仮説
● 情意フィルター仮説
などの第二言語習得理論全体のことです。

教授法では、ナチュラル・アプローチとして具現化されています。

解説 自然習得順序仮説

「自然習得順序仮説」とは、言語を習得するにあたり、教える順序は関係なく、習得する自然な順序があるとする仮説のことです。

解説 習得・学習仮説

「習得・学習仮説」とは、幼児が母語を身に着ける際の「習得」と、学校などで意識的に身に着ける「学習」があるとし、「学習」で得た知識は「習得」の知識にはつながらないとする仮説のことです。

解説 モニター仮説

「モニター仮説」とは、「学習」は「習得」にはならないが、発話の際に修正・チェックをする「モニター」として働くとする仮説のことです。

解説 情意フィルター仮説

「情意フィルター仮説」とは、学習者の動機の低迷や不安などがフィルターとなり、その「情意フィルター」が高くなることで言語習得が進まなくなるとする仮説のことです。

その答えになる理由

「理解可能なインプット」がインプット仮説の内容にピッタリですね。
3が正解です。

問2 明示的知識と暗示的知識

解説 明示的知識

「明示的知識」とは、意識的・記憶的知識で明確に言語化できるもののことです。

解説 暗示的知識

「暗示的知識」とは、無意識的・感覚的知識で明確に言語化できないもののことです。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう

直感や感覚のような明確に言語化できない知識は、暗示的知識ですね。
1は、間違いです。

「帰納」とは、個々の事実からそこに共通するものを取り出し、一般的な法則を導き出すことです。
生活の中で徐々に法則がわかっていくのは、暗示的知識の内容ですね。
2は、間違いです。

ある言語形式自体を扱うことができるのは明示的知識によるものですが、それを正確で流暢に扱うことができるのは暗示的知識によるものですね。
3は、正しいです。

内容を言語化して説明できるのは、明示的知識があるからですね。
4は、間違いです。

問3 インターアクション仮説を支持する立場の考え方に合った教室活動

解説 インターアクション仮説

「インターアクション仮説」とは、ロングが唱えた第二言語習得の仮説で、理解可能なインプットだけではなく、他者との「インターアクション」をする中で互いに意味交渉することが言語習得を促進するという仮説のことです。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は、学習者同士でのやり取り(インターアクション)によって、互いに足りない情報を補っています。
これは、インターアクション仮説に則った教室活動の例です。

2は、一斉に声を重ねて読んでいるだけなので、学習者同士のやり取り(インターアクション)が発生していないですね。
これは、インターアクション仮説に則った教室活動の例ではありません。

3は、学習者が順に質問と発話をつなげているだけなので、学習者同士のやり取り(インターアクション)が発生していないですね。
これは、インターアクション仮説に則った教室活動の例ではありません。

4は、

教師「図書館」
学習者「図書館に行きます」

のように、それぞれの学習者が文型を練習しているだけなので、学習者同士のやり取り(インターアクション)が発生していないですね。
これは、インターアクション仮説に則った教室活動の例ではありません。

問4 最近接発達領域

解説 最近接発達領域(ZPD)

「最近接発達領域(ZPD)」とは、ヴィゴツキーが提唱した、ほかの人からの助言などを受けて何かができるようになる段階のことです。

「できない」から「できる」には、その中間の段階があるとしており「最近接発達領域」「発達の最近接領域」と呼んでいます。

  • 外言 … 相手に何かを伝えるコミュニケーションのための言語
  • 内言 … 自分の頭の中で、思考を組み立てるための言語
  • スキャフォールディング … 「できない」から「できる」に至る上での支援・手助け

がキーワードで、子どもの言語発達をこれらの概念を使って分析しています。

その答えになる理由

「教師や仲間に支援され、問題解決の足場を作ってもらう」が最近接発達領域(ZPD)におけるすきゃホールディングの内容にピッタリですね。

1が正解です。

問5 ピア・ラーニング

解説 ピア・ラーニング

「ピア・ラーニング」とは、学習者仲間(peer)が協力しながら学ぶ(learning)学習方法のことです。

その答えになる理由

「教師の指示どおりに」とあるように、4だけ学習者仲間の協力による内容ではないですね。
これが正解です。

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日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

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