
令和7年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅰ 問題3A
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
前の問題はこちら


(1)
解説 拍
- 撥音(ん)・促音(っ)・長音(ー)の特殊拍は、1拍カウント
- 拗音(きゃ・きゅ・きょ など)は、2文字で1拍カウント
なので、
にほんごきょういく
であれば、
に・ほ・ん・ご・きょ・う・い・く
の8拍です。
その答えになる理由


これは、拍(モーラ)の定義を聞いているだけですね。
2が正解です。
(2)
解説 音節
撥音・促音・長音の特殊拍は、「拍」としてはカウントされますが、通常語頭に現れず、単独で発音されることもありません。
前の拍とひとまとまりで発音されるため、
にほんごきょういく
であれば、
に・ほん・ご・きょう・い・く
の6音節です。
その答えになる理由


選択肢を1つずつ見ていきましょう。
芯 /siɴ/
this /ðis/
のように、母音の後ろに子音が一つある音節は、日本語にも英語にも存在します。
1が正解です。
芯 /siɴ/
this /ðis/
のように、1音節で成り立つ単語は、日本語にも英語にも存在します。
2は間違いです。
stream /ʃtɾi:m/
のように、英語には母音の前に子音が三つ並ぶ音節が存在します。
3は間違いです。
音節は、基本的に母音が主体となり、その前後に子音が配置された形をとります。
4は間違いです。
(3)
その答えになる理由


1モーラで成り立つ音節とは、
木 /ki/ 1モーラ・1音節
歯 /ha/ 1モーラ・1音節
のような場合、2モーラで成り立つ音節とは、
芯 /siɴ/ 2モーラ・1音節
のような場合ですね。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1の自立拍が二つ続く音節とは、
虹 /ɲiji/ 2モーラ・2音節
のような場合のことです。
2モーラ(拍)・2音節なので、1音節ではないですね。
2の自立拍の後に特殊拍が続く音節とは、
芯 /siɴ/ 2モーラ・1音節
のような場合のことです。
2モーラ(拍)・1音節なので、これが正解です。
3の特殊拍が二つ続く音節とは、
っん
っー
ーっ
ーん
んっ
んー
のような場合のことです。
これは、そもそも存在しないと考えて良さそうですね。
4の特殊拍の後に自立拍が続く音節とは、
っと
ーと
んと
のような場合のことです。
これも、そもそも存在しないと考えて良さそうですね。
2が正解です。
(4)
解説 閉音節
行く /ik-u/
行かない /ik-anai/
の ik 部分は、子音で終わっていますね。
これは、閉音節です。
一方、
見る /mi-ru/
見ない /mi-nai/
の mi 部分は、母音で終わっていますね。
これは、開音節です。
その答えになる理由


coat /kóʊt/
コート /ko:to/
音節末の子音/t/の後に母音の/o/が挿入されていますね。
この時点で、1が正解です。
念のため後半も見ておくと…
英語では/kóʊt/の1音節です。
日本語では、いずれも/o/で終わる開音節2音節から成る外来語ですね。
(5)
その答えになる理由


2モーラの単位でリズムを安定させる傾向とは、
1 いち
2 にー
3 さん
4 しー
5 ごー
のような場合のことです。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1の「六〇二四」は、
ろく
まる
にー
よん
のように、「二」を2モーラで発音する傾向がありますね。
これは、適当な内容です。
2の「一五七三七一九」は、
いち
ごー
なな
さん
いち
きゅー
のように、「五」を2モーラで発音する傾向がありますね。
これは、適当な内容です。
3の「十六、十七、十八」は、
じゅう・ろ・く
じゅう・し・ち
じゅう・は・ち
のように、いずれも3モーラで発音する傾向がありますね。
2モーラではないので、これが不適当な内容です。
4の「二十八、二十九、三十」は、
にじゅはち
にじゅく
のように、「二十」を2モーラに縮めて発音する傾向がありますね。
これは、適当な内容です。
次の問題はこちら


過去問解説の一覧はこちら



