今回は、
✅ 「どころか」の意味・使い方
✅ 「どころか」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「~どころか」の意味・使い方
「~どころか」は、極限を表すとりたて助詞と共起する表現
国内旅行に行けていない。
この文の「国内旅行」をとりたてると、
国内旅行にも行けていない。
です。
旅行というカテゴリの中で比較的行きやすいはずの国内旅行が極限として示されて、ほかの旅行には当然行けていないことが暗示されていますね。
海外旅行どころか、国内旅行にも行けていない。
「どころか」が共起することで、ありそうな例が加わり、とりたて助詞が付いている内容が意外であることがより強調されます。
とりたて助詞は、
海外旅行どころか、国内旅行にも行けていない。
の「も」のほか、
海外旅行どころか、国内旅行にさえ行けていない。
のような「さえ」や、
議会どころか、側近まで敵になってしまった。
のような「まで」とも共起することが可能です。
いずれも、文中のある要素をとりたて、同類のものの中で極端な例であること・ほかのものは当然そうであるということを暗示する「極限」の意味を表しています。
「~どころか」の類似表現
海外旅行どころか、国内旅行にも行けていない。
海外旅行はもちろん、国内旅行にも行けていない。
海外旅行はおろか、国内旅行にも行けていない。
のように、「~どころか ⇔ ~はもちろん ⇔ ~はおろか」を置き換えても不自然ではないですね。
海外旅行どころか、国内旅行にさえ行けていない。
海外旅行はもちろん、国内旅行にさえ行けていない。
海外旅行はおろか、国内旅行にさえ行けていない。
のとりたて助詞「さえ」、
議会どころか、側近まで敵になってしまった。
議会はもちろん、側近まで敵になってしまった。
議会はおろか、側近まで敵になってしまった。
のとりたて助詞「まで」と共起することも共通しています。
参考書籍
今回は、
✅ 「~か」「~かどうか」の意味・使い方
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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