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【令和6年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題3Dの解説!

2024 11/07
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和6年度 過去問解説 令和6年度_試験Ⅰ
2024年11月7日2025年12月11日
令和6(2024)年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅰ 問題3D
の解説です。

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(16)活用による動詞グループ

その答えになる理由

各活用形を確認してみましょう。

 未然形(立ち)入らない
 連用形(立ち)入ります
 終止形(立ち)入る
 連体形(立ち)入るとき
 仮定形(立ち)入れば
 命令形(立ち)入れ

五段活用(Ⅰグループ)なので、1が正解です。

(17)連体形を用いて名詞でない語句を名詞と同じ働きで使う用法

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「遥かなる」は、ナ形容詞「遥かだ」の連体形の古めかしい言い方です。
連体形で名詞「旅路」を修飾しているだけであり、名詞と同じ働きで用いられているわけではありません。
1は、例として不適当です。

「べき」は、イ形容詞型の活用をする助動詞「べし」の連体形です。
「まず学ぶべき」が主語の役割をしており、連体形で名詞と同じ働きをしています。
2は、例として適当です。

「驚き」は、動詞「驚く」の連用形です。
格助詞「を」の前にあり、名詞と同じ働きをしていますが、連体形ではないですね。
3は、例として不適当です。

「見送り」は、動詞「見送る」の連用形です。
格助詞「に」の前にあり、名詞と同じ働きをしていますが、連体形ではないですね。
4は、例として不適当です。

(18)「己の欲せざる所は人に施すなかれ」における「所」

その答えになる理由

「己の欲せざる所は人に施すなかれ」とは、論語の一節で、「自分が欲していないことは、人も欲していないのだから、人に対してしてはならない」という内容です。

選択肢では、1・2が

  • 修飾節内の動詞の対象

3・4が

  • 修飾節内の動詞の主体

となっています。

「自分がしたくないことは、他人にしてはダメだよ!」の主体は、「あなた」ですね。
「自分がしたくないこと」は、「●●してはいけない」の部分に当たるので、動詞の対象の働きをしています。

この時点で、3・4が除外され、1・2のいずれかが正解です。

1・2の例文を見てみると、同じ「を」でも助詞の種類が異なることがわかります。

1の「…ところを」の「を」は、逆接を表す接続助詞です。
「こちらから伺うべきでしたが」などに言い換えることができますね。

2の「知るところを」の「を」は、対象を表す格助詞です。
動詞「述べる」の言語活動の対象を表しています。

例文と文法的説明の両方が正しい2が正解です。

(19)「人のためではない」という解釈における「ならず」の文法的説明

その答えになる理由

「情けを人にかけておけば、巡り巡って自分に良い報いが来る」という本来の意味の場合は、「情けは人の為ではない(=自分のためだ)」という解釈ですね。

この場合の「ならず」は、「ではない」に当たるので、断定の助動詞「なり」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」が付いたものです。

「情けをかけるのは、自立の妨げになり、その人のためにならない」という本来の意味と異なる場合は、「情けが人のためになることはない」という解釈です。

この場合の「なる」は、「信号が赤になる」と同じように、変化を表す動詞であり、「ならず」は、動詞「なる」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」が付いたものであることがわかります。

本来は、助動詞「なり」だったのを動詞「なる」だと解釈したことから、意味の違いが出てきてしまったということですね。

「人のためではない」という本来の解釈の場合は、断定の助動詞「なり」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」が付いたものなので、3が正解です。

(20)「現代の語感を基にすると誤った解釈になる場合」の例

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

無きにしも非ず

は、「無いわけではない」という内容ですね。
1は、現代の語感であっても、解釈を誤ることはありません。

眠れる森の美女

は、「眠っている森の美女」という内容ですね。
2は、現代の語感であっても、解釈を誤ることはありません。

住めば都

は、「住んでいるうちに居心地が良くなっていく」という内容ですね。
3は、現代の語感であっても、解釈を誤ることはありません。

著者が言わんとする意味

の「言わん」の部分は、元々は

  • 意志の助動詞「む」の撥音便

であり、「言おう」という解釈ですが、

  • 打ち消しの助動詞「む」の撥音便

だと捉えると、「言わない」という解釈になります。
現代の語感を基にすると誤った解釈になるので、4が正解です。

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日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

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