
今回は、
✅ 「てあげる」の意味・使い方
✅ 「てあげる」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「てあげる」の意味・使い方
「てあげる」は、動作の受け手への恩恵を表す
子どもに絵本を読む。
↓
子どもに絵本を読んであげる。
Aさんに傘を貸す。
↓
Aさんに傘を貸してあげた。
動作者を表すときには、
母が子どもに本を読んであげる。
私がAさんに傘を貸してあげた。
のように、主体を表す格助詞「が」が使われます。
また、恩恵の受け手は、
母が子どもに本を読んであげる。
私がAさんに傘を貸してあげた。
のように、対象を表す格助詞「に」や、
母が子どものために本を読んであげる。
私がAさんのために傘を貸してあげた。
のように、「のために」が使われます。
「のために」が使われると、「に」よりも恩着せがましい印象が強調されることがあるので、注意が必要です。
「読んであげる」「貸してあげる」の「て(で)」は、接続助詞です。
- 「読む」という動詞本来の意味をもつ本動詞
- 「あげる」という動詞本来の意味が薄まり、文法的に使われる補助動詞
- 「貸す」という動詞本来の意味をもつ本動詞
- 「あげる」という動詞本来の意味が薄まり、文法的に使われる補助動詞
のように、本動詞と補助動詞をつなげる働きをもっています。
同様に恩恵を表す表現には、
Aさんに問題の答えを教えてあげた。
Bさんが問題の答えを教えてくれた。
Bさんに問題の答えを教えてもらった。
のように、「てくれる」「てもらう」があります。
「てあげる」の接続
【動詞のテ形 + 「あげる」】
Aさんに教科書を貸してあげる。
妹の引っ越しを手伝ってあげる。
「てあげる」の類似表現
恩恵の受け手を低く待遇する場合は、「てやる」
Aさんの仕事を手伝ってあげた。
Aさんの仕事を手伝ってやった。
恩恵の受け手を高く待遇する場合は、「て差し上げる」
Aさんの仕事を手伝ってあげた。
Aさんの仕事を手伝って差し上げた。
参考書籍
今回は、
✅ 「てあげる」の意味・使い方
✅ 「てあげる」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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