MENU
  • Home
  • 過去問解説
  • 日本語文法
  • 練習問題
  • おススメアイテム
  • 登録日本語教員
日本語教育ナビ
日本語教育に携わる方・日本語教師を目指す方のためのサイト
  • Home
  • 過去問解説
  • 日本語文法
  • 練習問題
  • おススメアイテム
  • 登録日本語教員
全分野の一問一答ツールが出そろいました! 今すぐ確認!
  1. ホーム
  2. 日本語教育能力検定試験
  3. 過去問解説
  4. 令和5年度 過去問解説
  5. 令和5年度_試験Ⅰ
  6. 【令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題9の解説!

【令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題9の解説!

2023 11/07
広告
日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和5年度 過去問解説 令和5年度_試験Ⅰ
2023年11月7日2024年5月13日
令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和5年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅰ 問題9
の解説です。

お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。

令和5年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
凡人社
¥1,540 (2025/05/30 20:10時点 | Amazon調べ)
Amazon
楽天市場
ポチップ
目次

前の問題はこちら

あわせて読みたい
【令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題8の解説! 令和5年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における 試験Ⅰ 問題8の解説です。お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。 前の問題はこちら https://japanes...

問1 第二言語習得における子どもと大人の特徴の違い

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「認知能力」とは、IQやテストの点数などの数値で表すことができる能力のことです。
大人は子どもよりも認知能力が発達しているので、第二言語習得で文法を理解する初速は、大人>子どもだと言えます。
1が正解です。

日本でも幼児の英語教育が注目されていることからわかるように、発音の身につけやすさは、子ども>大人です。
だからといって、大人だと十分な伝達能力を身に付けるのは難しい…は言い過ぎですね。
きちんと訓練すれば、大人・子どもに関係なく、発音や伝達能力を習得することが可能です。
2は間違いです。

子どもよりも大人の方が母語が身に付いているので、母語のフィルターが強いのも、大人>子どもですね。
3は間違いです。

第二言語習得には、複数の要素が影響します。
年齢であったり、言語適性であったり、周りにどれくらいその言語を話す人がいるかだったり、その言語と母語の類似性であったり…●●よりも▲▲!と言い切るのは難しいですね。
4は間違いです。

問2 敷居(閾)仮説

解説 敷居仮説 閾仮説 敷居理論

「敷居仮説」とは、カミンズが提唱した「バイリンガルの二言語それぞれの言語習熟度と認知的能力との関係」を説明したもので、以下の3つに分類されます。

● 均衡バイリンガル
2つの言語習熟度が十分なレベルに達しており、バイリンガルであることが認知的にプラスに働く状態

● 偏重バイリンガル
十分な言語習熟度に達しているのが母語のみのため、バイリンガルであることが認知的にプラスにもマイナスにも働いていない状態

● 限定的バイリンガル
どちらの言語習熟度も十分とは言えず、バイリンガルであることがマイナスに働いている状態

解説 相互依存仮説

「相互依存仮説」とは、カミンズが提唱した「第一言語の能力が発達しているほど第二言語も発達しやすく・第一言語の能力が低いと第二言語も発達しにくい」と説明したものです。

以下の「二言語基底共有仮説(氷山説)」の考え方がベースになっています。

解説 二言語基底共有説 氷山説 共有基底言語能力モデル CUP

「二言語基底共有説(氷山説)」とは、「バイリンガルが2つの言語を習得・使用する場合に、別々に機能しているように見えたとしても、根幹部分は共有している部分がある」という考え方を指します。
片方の言語で抽象度の高い取り組みができたときに、他方の言語でも近しい取り組みが実現できるイメージです。

この「抽象度の高い取り組み」とは、問3で解説している「学習言語能力(CALP)」が該当します。

これに限らずなのですが、外国語の論文を翻訳する中で日本語表記が複数ある用語があります。
私は、共有基底言語能力モデル(氷山説)で覚えていました。

以下の分離基底言語能力モデルが対になります。

解説 風船説 分離基底言語能力モデル SUP

「分離言語基底分離説(風船説)」とは、「バイリンガルが2つの言語を習得・使用する場合に、それぞれで培った知識は別々に機能する」という考え方を指します。
脳全体の容量には限界があるため、一方ができるようになると、もう一方が縮小されるイメージです。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は、「発達相互依存仮説」の内容です。
2は、「敷居(閾)仮説」の内容です。
3は、「分離基底言語能力モデル(風船説)」の内容です。
4は、「二言語基底共有説(氷山説)」の内容です。

2が正解です。

問3 生活言語能力(BICS)・学習言語能力(CALP)

解説 学習言語能力 CALP

「学習言語能力(CALP)」とは、教科学習など、抽象的思考や行動な思考技術が必要な能力のことです。

用語だけ見ると小難しいのですが、以下の「生活言語能力」の対になるものだと考えるとイメージがしやすくなります。
実際の場面と完全一致はしないため、文脈から推測するのが難しかったり、背景知識の習得が必要になったりで比較的習得に期間が必要です。

解説 生活言語能力 BICS

「生活言語能力(BICS)」とは、その名の通り、生活場面で必要とされる言語能力のことです。

文脈の支えがあることが多く、身近な事柄でもあるため「学習言語能力」よりも早く身に付けることができます。
※ 特に低年齢の言語教育の場合、「生活言語能力」がついたからといって「学習言語能力」が身についたとは限りません。

解説 カナル&スウェインによるコミュニケーション能力(伝達能力)の分類

カナル&スウェインは、コミュニケーション能力(伝達能力)の下位分類として、以下の4つを挙げています。

解説 社会言語能力

「社会言語能力」とは、カナル&スウェインが唱えたコミュニケーション能力(伝達能力)を構成する能力の1つで、場面に応じて適切な表現を使用できる力のことです。

解説 文法能力

「文法能力」とは、カナル&スウェインが唱えたコミュニケーション能力(伝達能力)を構成する能力の1つで、語彙や文法を正確に使用できる力のことです。

解説 ストラテジー能力

「ストラテジー能力」とは、カナル&スウェインが唱えた伝達能力を構成する能力の1つで、コミュニケーションを円滑に行うための力のことです。
伝達が上手くいかなった際の対応の仕方などが含まれます。

解説 談話能力

「談話能力」とは、カナル&スウェインが提唱したコミュニケーション能力(伝達能力)を構成する能力の1つで、発話を理解し構成する力のことです。
会話の切り出し方や、発話の順番の取り方などが含まれます。

その答えになる理由

選択肢1・2で出てくる「語用論的能力」とは、カナル&スウェインによるコミュニケーション能力の分類の中の「社会言語能力」に当たります。

コミュニケーションではなく第二言語習得の内容なので、入るのは「学習言語能力(CALP)」と「生活言語能力(BICS)」ですね。

「学習言語能力(CALP)」と「生活言語能力(BICS)」で習得に時間がかかるのは、「学習言語能力(CALP)」です。

「生活言語能力(BICS)」文脈の支えがあることが多く、身近な事柄でもあるため早く身に付けることができるのですが、「学習言語能力(BICS)」は実際の場面と完全一致はしないため、文脈から推測するのが難しかったり、背景知識の習得が必要になったりで比較的習得に期間が必要だと言われています。

(ア)が「生活言語能力(BICS)」
(イ)が「学習言語能力(CALP)」
ですね。

4が正解です。

問4 学齢期の子どもが第二言語として日本語を学習する際の特徴

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

第二言語学習において、会話は重要ですが、だからといって読み書きを学ぶ必要がないわけではありません。
1は間違いです。

2は何も問題ありません。
これが正解です。
多くの第二言語習得論で幼児の母語習得過程が研究されているのも、この考え方がベースになっています。

就学前だと「私、●●語を話せるようになりたい!」のように自分の意志で第二言語学習をスタートすることがありますが、学齢期だと「学校で●●語の授業が始まったから」のように自分の意志でない学習スタートも増えていきますね。
3は間違いです。

「ある程度、第一言語の能力が身に付いてから第二言語へ」はあるかもしれませんが、あえて教科だけ・第二言語だけにする必要はないですね。
学齢期であれば、同時進行が基本になると思います。
4は間違いです。

問5 内発的動機づけ

解説 内発的動機づけ

「内発的動機づけ」とは、興味がある・面白いといった自分の内側から湧きおこる動機づけのことです。

解説 外発的動機づけ

「外発的動機づけ」とは、ほめられたい・見返りが欲しいといった何らかの報酬を得ることが目的である動機づけのことです。

その答えになる理由

1は「内発的動機づけ」・2~4は「外発的動機づけ」の内容ですね。
1が正解です。

次の問題はこちら

あわせて読みたい
【令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題10の解説! 令和5年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における 試験Ⅰ 問題10の解説です。お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。 前の問題はこちら https://japane...

過去問解説の一覧はこちら

あわせて読みたい
日本語教育能力検定試験 過去問 解答解説 過去問に掲載されているのは解答のみです。「解答だけ見ても、しっくりとこない…」「きちんと正答・誤答の理由を確認したい」という方は、ぜひご活用ください。 まずは...
日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和5年度 過去問解説 令和5年度_試験Ⅰ
日本語教育 日本語教師 日本語教育能力検定試験
令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Follow @E6b4eQSNWEXYZXB
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

むきえびのアバター むきえび

日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

関連記事

  • 「口腔断面図」の問題の攻略法
    口腔断面図の問題の攻略法【日本語教員試験・日本語教育能力検定試験 音声分野対策】
    2023年5月24日2025年5月28日
  • 日本語の自動詞・他動詞の見分け方
    日本語の自動詞と他動詞の違い・見分け方【例文で学ぶ 日本語文法】
    2023年6月8日2025年5月19日
  • 令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説
    【令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題16の解説!
    2023年11月16日2025年5月3日
  • 【日本語教員試験・日本語教育能力検定試験】一問一答ツールのご案内
    【日本語教員試験・日本語教育能力検定試験】一問一答ツールのご案内
    2025年2月21日2025年5月2日
  • 時事ワークシート
    【日本語教員試験・日本語教育能力検定試験】時事ワークシートのご案内
    2025年4月22日
  • 令和3年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説
    【令和3年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題13の解説!
    2021年12月4日2025年4月8日
  • 令和2年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説
    【令和2年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題15の解説!
    2021年8月6日2025年4月8日
  • 日本語教育能力検定試験 過去問分析ツールのご案内
    【令和7年度版】日本語教員試験対策にも!日本語教育能力検定試験 過去問分析ツールのご案内
    2024年5月20日2025年4月8日
サイト内での用語検索はこちら
日本語教育能力検定試験 過去問分析ツールのご案内
【日本語教員試験・日本語教育能力検定試験】一問一答ツールのご案内
時事ワークシート
日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。
詳しい自己紹介はこちら
登録日本語教員
過去問解説
日本語文法
練習問題
時事知識
YouTube
カテゴリー
  • 私とサイトの自己紹介 (1)
  • おススメ書籍・アイテム (26)
  • 日本語教師 (1)
  • 登録日本語教員 (7)
  • 例文で学ぶ 日本語文法 (209)
    • 日本語文法の基礎 (4)
    • 品詞全般 (15)
    • 助詞 (11)
    • 助動詞 (4)
    • 動詞 (19)
    • 形容詞(イ形容詞) (3)
    • 形容動詞(ナ形容詞) (3)
    • 接続詞 (3)
    • 格 (26)
    • 構文 (4)
    • ヴォイス (1)
    • アスペクト (4)
    • テンス (1)
    • 複文 (43)
    • 否定 (10)
    • モダリティ (16)
    • とりたて (10)
    • 主題 (4)
    • 敬語 (1)
    • 談話・表現 (38)
    • 漢字 (3)
    • その他 (2)
  • 練習問題 (359)
    • 言語と社会 (4)
    • 言語と教育 (11)
    • 言語 (344)
      • 音声分野 (175)
  • 基礎から学ぶ 音声分野 (8)
  • 日本語教育能力検定試験 (419)
    • 日本語教育能力検定試験とは? (7)
    • 過去問解説 (371)
      • 令和6年度 過去問解説 (41)
        • 令和6年度_試験Ⅰ (18)
        • 令和6年度_試験Ⅱ (6)
        • 令和6年度_試験Ⅲ (17)
      • 令和5年度 過去問解説 (41)
        • 令和5年度_試験Ⅰ (18)
        • 令和5年度_試験Ⅱ (6)
        • 令和5年度_試験Ⅲ (17)
      • 令和4年度 過去問解説 (41)
        • 令和4年度_試験Ⅰ (18)
        • 令和4年度_試験Ⅱ (6)
        • 令和4年度_試験Ⅲ (17)
      • 令和3年度 過去問解説 (41)
        • 令和3年度_試験Ⅰ (18)
        • 令和3年度_試験Ⅱ (6)
        • 令和3年度_試験Ⅲ (17)
      • 令和2年度 過去問解説 (41)
        • 令和2年度_試験Ⅰ (18)
        • 令和2年度_試験Ⅱ (6)
        • 令和2年度_試験Ⅲ (17)
      • 令和元年度 過去問解説 (41)
        • 令和元年度_試験Ⅰ (18)
        • 令和元年度_試験Ⅱ (6)
        • 令和元年度_試験Ⅲ (17)
      • 平成30年度 過去問解説 (41)
        • 平成30年度_試験Ⅰ (18)
        • 平成30年度_試験Ⅱ (6)
        • 平成30年度_試験Ⅲ (17)
      • 平成29年度 過去問解説 (41)
        • 平成29年度_試験Ⅰ (18)
        • 平成29年度_試験Ⅱ (6)
        • 平成29年度_試験Ⅲ (17)
      • 平成28年度 過去問解説 (41)
        • 平成28年度_試験Ⅰ (18)
        • 平成28年度_試験Ⅱ (6)
        • 平成28年度_試験Ⅲ (17)
      • 年度横断 (1)
  • 学習コラム (3)
目次
  • 登録日本語教員
  • 過去問解説
  • 日本語文法
  • 練習問題
  • おススメアイテム
  • Privacy Policy

© 日本語教育ナビ.

  • メニュー
  • 登録日本語教員
  • 過去問解説
  • 日本語文法
  • 練習問題
  • おススメアイテム
  • Privacy Policy
目次