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【令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題8の解説!

2023 11/07
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和5年度 過去問解説 令和5年度_試験Ⅰ
2023年11月7日2024年3月27日
令和5年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和5年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅰ 問題8
の解説です。

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問1 Uカーブモデル

解説 Uカーブモデル

「Uカーブモデル」とは、リスガードによって提唱された異文化適応の状態を表した状態のことです。
縦軸に心理的適応度(満足度)・横軸に出国~帰国直前の時間軸を持ち、アルファベットの「U」のような曲線を描きます。

Uカーブモデルでは、①~④が時系列順に起きるとされています。

① ハネムーン期
異文化接触初期段階の高い期待感のある時期です。

② ショック期
異文化接触の興奮状態がおさまり、期待感が失望や焦燥感に変わってくる時期です。
この時期にカルチャーショックになりやすいとされています。

③ 回復期
一次的な落ち込みから回復し、異文化に順応していく時期です。
この時期にカルチャーショックから脱却します。

④ 安定期
異文化を受け入れ、精神的に安定してくる時期です。
この時期に、異文化理解が進むとされています。

Uカーブモデル…として問われればここまでですが、帰国以降に起きるもう1つの「Uカーブ」と合わせてガラホーンらが提唱した「Wカーブ」という用語も出て来ます。

異文化に適応したのちに自文化に戻ると、異文化に入ったときと同じような混乱を受けることがあります。
これを「リエントリーショック」または「逆カルチャーショック」と言うので、合わせて覚えてしまいましょう。

Uカーブモデル・Wカーブモデル

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

Uカーブの横軸は、出国~帰国直前の時間軸です。
「自分の国に帰ってきて」だと帰国済なので、Wカーブの後半に差し掛かっていますね。
Uカーブのハネムーン期の内容ではないので、1は間違いです。

「手土産を持参する習慣→相手への気遣いを表すため」をいつ学んだのかが選択肢の文章からはわからないですね。
出国前に事前学習したかもしれないですし、異文化に触れる中で学んだのかもしれません。
ハネムーン期に限った内容ではないので、2は間違いです。

友達ができなくて寂しかったのは「ショック期」・友達ができてうれしいのは「回復期」ですね。
ハネムーン期の内容ではないので、3は間違いです。

「新鮮」から初見であることが、「この国に来て良かった」からポジティブな感情であることがわかります。
ハネムーン期の内容なので、4が正解です。

問2 非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)

解説 非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)

「非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)」とは、言語を使わないコミュニケーションのことです。

  • 身振り手振り
  • ジェスチャー
  • 表情
  • 目線
  • パラ言語(音声の強弱・トーン・リズム)
  • 対人距離
  • 服装

などが該当します。

面と向かってやり取りするもの以外も含まれており、

結婚式に白いドレスで参列する
→ 祝う気持ちはない

紺色のスーツを着て、髪型をツーブロックにする
→ デキる営業マンに見られたい

なども、非言語コミュニケーションの例です。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

・ 「ダメだよ!」と言いながら、手をバッテンにする。
・ 「やめて!」と言いながら、耳を塞ぐ。
のように、非言語コミュニケーションは言語とともに用いられることもありますね。
1は間違いです。

・ Vサインをしたのであれば、嬉しい気持ちなのは「今」。
・ 目線を逸らしたのであれば、やましい気持ちなのは「今」。
ですね。
非言語コミュニケーションが表すのは、過去や未来ではなく「現在」です。
2が正解です。

非言語コミュニケーションの1つである「ハンドサイン」は、国によって意味が異なります。
Vサインは、日本ではポジティブな表現ですが、ギリシャでは相手を侮辱する表現です。
単純でわかりやすいのですが、文化によって内容が異なるため誤解されないように注意が必要ですね。
3は間違いです。

ハンドサインだと、サムズアップ👍は海外でも「良い」「了解」を表すことが多いです。
中東などでは悪いサインになるので注意が必要ですが、文化を超えて共通なものの例にはなりますね。
4は間違いです。

少し怪しいのは、2です。
ポイントは、手話を非言語コミュニケーションに含めるかですね。
日本の手話には、過去や未来を表す表現があるからです。

私は、「手話は書記言語なので、非言語コミュニケーションではなく言語コミュニケーション」だと認識しています。
(書籍で見た覚えがあるのですが、どの本だったかが思い出せません。。)

2006年に国連総会で採択された「障害者権利条約」でも、「手話などの非音声言語は、音声言語と同様に『言語』である」と定義されているので、この解釈で問題ない…はずです。

問3 ポリクロニックな時間意識を持つ文化の傾向

解説 モノクロニック文化(Monochronic Culture)

「モノクロニック文化」とは、厳密に時間管理を行う文化のことです。

・ 時間は、貴重な資源である
・ 順序立てて問題に取り組む
・ 1度に1つのことに集中して取り組む
といった特徴があります。

解説 ポリクロニック文化(Polychronic Culture)

「ポリクロニック文化」とは、時間の柔軟性を重視する文化のことです。

・ 時間は、常にたくさんある
・ 順序立てはするが、あくまで目安である
・ 1度に複数のことに取り組む
といった特徴があります。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

計画や予定は立てつつも、その時々で柔軟に対応していく傾向が見られるは「ポリクロニック文化」ですね。
1が正解です。

予定を厳密に管理し、目の前の物事を順に処理していく傾向が見られるのは「モノクロニック文化」ですね。
2は間違いです。

過去の出来事・経験から計画・予定の精度を上げていく傾向が見られるのは「モノクロニック文化」ですね。
「ポリクロニック文化」であれば、その時々での判断を重視します。
3は間違いです。

「未来を良くしていこう」という考え方は、「モノクロニック文化」「ポリクロニック文化」に共通しています。
違うのは、時間の考え方や処理の仕方ですね。
4は間違いです。

問4 アサーティブな自己表現

解説 アサーティブ・コミュニケーション

「アサーティブ(assertive)」とは、はっきりと自分の意見を述べることです。

ただし、「アサーティブ・コミュニケーション」とは、一方的に自分の意見を述べることではありません。
聞き手の意見を尊重しながら、適切な方法で自己主張することを表しています。

人材育成の場面で、少し前に流行った用語ですね。
価値観が異なる人と働く機会が増えたことで、より良好な人間関係を構築するための手段としてよく出てきます。

その答えになる理由

「アサーティブ・コミュニケーション」には、

  • 自分の意見はしっかりと主張する
  • ただし、相手の意見に配慮する

という2つの特徴があります。

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は、「暗示的に」が違います。
「アサーティブ・コミュニケーション」の大前提は、しっかりとした主張です。

2は、「相手の気持ちを害することがあっても」が違います。
「アサーティブ・コミュニケーション」では、主張しつつも相手への配慮が必要です。

3は、「相手を納得させるために」が違います。
主張のために数字を用いること自体は外れていないのですが、一方的に相手を納得させるのは「アサーティブ・コミュニケーション」の内容ではありません。

4は、何も問題ありません。
これが正解です。

問5 ジョハリの窓

解説 ジョハリの窓

「ジョハリの窓」とは、ジョセフ・ラフトとハリーインハムの2人の心理学者が考案した、自己開示について客観的に捉えるための枠組みのことです。

自己開示の程度について分析するために、
● 自分自身が知っているか・否か
● 他人が知っているか・否か
の視点により、自身を4つの窓に当てはめて考えます。

自分について自分が【知っている】
自分について他人が【知っている】
⇒ 開放の窓 (オープンな部分)

自分について自分が【知っている】
自分について他人が【知らない】
⇒ 秘密(隠蔽)の窓 (隠れた部分)

自分について自分が【知らない】
自分について他人が【知っている】
⇒ 盲目の窓 (盲目な部分)

自分について自分が【知らない】
自分について他人が【知らない】
⇒ 未知の窓 (未知の部分)

その答えになる理由

①は、自分も他人も知っているので「開放の窓」
②は、自分は知らないが・他人は知っているので「盲目の窓」
③は、自分は知っているが・他人は知らないので「秘密の窓」
④は、自分も他人も知らないので「未知の窓」
ですね。

3が正解です。

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