今回は、
✅ 「ばかり」の意味・使い方
✅ 「ばかり」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「ばかり」の意味・使い方
「ばかり」は、とりたてたものが唯一であることを表す
母が妹をほめる。
だと、単に「褒める」という動作の対象が「妹」であることを表しているだけですが、
母が妹ばかり褒める。
のように、「ばかり」を使って「妹」をとりたてると、妹だけを褒めていることが暗に示されますね。
限定の仕方には、上記のような「とりたてたものが唯一である」という内容のほか、
兄は、コーヒーを飲んでいる。
↓
兄は、コーヒーばかり飲んでいる。
のように、「とりたてた要素が何度も繰り返される」という内容もあります。
「ばかり」の類似表現
「ばかり」の類似表現は、「だけ」「しか」
母が妹ばかり褒める。
母が妹だけ褒める。
母が妹しか褒めない。
は、いずれも似た内容を表していますね。
形態的な違いでは、「しか」は述語部分が否定形です。
ニュアンスは、「ばかり」と「だけ」「しか」で若干異なります。
「ばかり」による限定のとりたては、とりたてた要素が何度も繰り返すことが多い文で用いられやすいです。
母が妹だけ褒める。
母が妹しか褒めない。
のような単に限定している文と比べて、
母が妹ばかり褒める。
は、話し手が妹だけが褒められることが多いと感じていることがわかりますね。
この機能の違いにより、
○ 最近のAさんは、お酒ばかり飲んでいる。
は自然な文ですが、
× 最近のAさんは、お酒だけ飲んでいる。
× 最近のAさんは、お酒しか飲んでいない。
だと不自然な文だと考えることができます。
これは、Aさんがお酒を飲むという事態が何度も繰り返されており、それを話し手が多いと感じていることを表すことはできるものの、Aさんがお酒だけを飲んでいるという事態が想定しにくいためです。
参考書籍
今回は、
✅ 「ばかり」の意味・使い方
✅ 「ばかり」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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