9月からの学習効果を最大化する考え方【日本語教育能力検定試験】

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学習コラム

試験会場が発表され、「いよいよ…!!」という気持ちになってきた方も多いのではないかと思います。

今回は、9月からでも間に合う「日本語教育能力検定試験の学習効果を最大化させる考え方」について解説していきます。

合格を目指して頑張る皆さんの一助になれば、幸いです。

なぜ、日本語教育能力検定試験の勉強をするのか?

「これまで学んできた知識を形にしたい」「現在の条件で、日本語学校で働くための資格が欲しい」等、日本語教育能力検定試験を受験する「目的」は、人によって異なります。

「目的」によって取り組み方・深掘りの仕方は違いますが、学習における「目標」は

当日、できるだけ高い点数を取って合格すること

で共通しているのではないでしょうか?

資格マニアの方だと、

「合格すること」が最終ゴール

のように、「目的」と「目標」が一致します。

しかし、多くの方にとっては

「合格すること」で日本語学校に勤めるための資格を得る

のように、「日本語教育能力検定試験に合格する」ことは、最終ゴールに向けての通過地点だと言えます。

当日、できるだけ高い点数を取って合格すること

が直近のゴールであることは間違いないものの

合格してからも使える「活きた知識」を身につける

という「どのような手段を取るか?」を選別する意識が大切です。

学習の軸が「過去問」であることは変わらない

直前期になると色々な書籍・考え方が目に入ってくるかと思いますが、

「試験本番と同じレベルの問題」が解けるようになること

が最重要なのは間違いありません。

大学入学共通テスト(旧:センター試験)のように、各予備校が競って出題される問題を当てにいく状況であれば

模擬試験 > 過去問

となることもあるのですが、受験者数の規模が大きくない日本語教育能力検定試験では、そこまで出版社・養成講座間の競争はありません。
(網羅性の高い試験なので、出題傾向を当てにいくことの重要度が低い…という側面もあります。)

そのため、日本語教育能力検定試験では

過去問以上に「試験本番と同じレベルの問題」を体感できる教材はない

と言えます。

この考え方は、学習初期から直前期まで変わりません。
私がサイトの中心を「過去問解説」にしているのも、上記が理由です。

これは、

× 過去問以外の問題集はダメ!

ということではなく、

◎ 各問題集に取り組むのは、過去問を解けるようにするため

だということです。

学習における最終アウトプットを「過去問」にすること

でブレない軸を身につけることができます。

「本質的」な学習が大事

日本語教育能力検定試験の学習は、これからの長い日本語教師としての道のりの中の一通過点です。
しかし、この通過点をどのようにクリアするかによって、試験後の成長速度が変わります。

短期間にこれだけの熱量・密度で学習する機会は、人生でそうそうあるものではありません。
どうせ頑張るのであれば、地力になるように「本質的」な学習をしていきたいものです。

…とはいえ、試験合格前の知識量・マインドでは、何が「本質的」かの見極めは難しいですよね。

最重要が過去問であることは変わりないのですが、過去問の点数を上げていくために補助的に使うものの優先順位が大切になってきます。

養成講座に通っている方であれば、その講座のテキストを使い倒しましょう。

講座のテキストは、過去問を分析した上で、その知識を網羅的に学ぶにはどうしたら良いか?を考えて作られているからです。

先人の知恵がギュッと詰まった内容になっているので、独学では難しい「体系的」な知識を身につけることができます。

独学の方であれば、以下の2冊がおススメです。

日本語教育ナビでも練習問題を掲載していますが、やはり学習後期は書籍での学習が良いですよ。

これは、過去問解説を書いているからこそわかるのですが…

ネット上で出回っている問題には、過去問を分析したものではなく、赤本のような参考書を水で薄めたようなものも多いです。

合格するだけの知識量が身についたり、合格して視座が上がったりすると「こういう問題のことを言っていたのか…!!」とわかるのですが、現状での自衛の手段は、学習を特定の書籍に限ることくらいかと思います。

これは、日本語教育ナビの練習問題・一問一答も含めてです。
活用いただいているのは非常にありがたいのですが、ここからは徐々に割合を減らしていき、書籍での学習に完全シフトしていきましょう。

条件を揃えない比較は、意味がない

他の受験生がどのように学習しているか…気になりますよね。

SNSで簡単に情報を得ることができるので、

他の受験生が公開している過去問の点数を見て、自分との差を感じた。

他の受験生が知らない問題集をやっているのを見て、今のままで良いのか不安になった。

という経験をした方も多いはずです。

情報感度が高いこと・危機管理能力が高いこと自体は、悪いことがありません。
むしろ、試験後に成長し続けるのは、こういった方々だと思います。

気をつけるのは、見た情報をそのまま自分と比較しないことです。

物事を比較して何らかの結論を得るためには、対象の条件を揃える必要があります。

・大学で日本語学を専攻している 3年生のAさんとBさん
・2人とも学習スタートは、6月上旬
・8月末に時間を計って初めて解いた 令和2年度の点数比較

のような条件であれば良いのですが、

・養成講座受講中の 30代Aさん
・定年退職して日本語教師を目指す 60代Bさん
・Aさんは、6月に学習スタート
・Bさんは、前年12月に学習スタート
・8月末に時間を計って解いた 令和2年度の点数比較
・Aさんは、初めての過去問演習
・Bさんは、3年分解き終わってからの過去問演習

だと、単純に比較しても妥当な結論を得るのは難しいですね。

大学教官・養成講座講師のように毎年多くの受験生を見ているのであれば、「●月時点で▲ができていないと…」のように判断することもできますが、SNSの情報は「あくまで参考」とした方が良いと思います。

極論ですが、

SNSは特定のアカウントだけ通知を設定しておき、それ以外は一切見ない

というのも精神衛生上、有効な手段の1つです。

同様に、条件を設定せずに「6月に●●、7月に▲▲…」のようなスケジュール提示するのも、何も意味がありません。

情報収集においても、「これは本質的な内容か?」を常に考えることが大切です。

最後に

学習における最終アウトプットを過去問にすること

学習方法の選定・情報収集では「本質的かどうか」をベースにすること

これらを意識することで、自然と取り組みが枝葉から幹へと変わっていきます。

意識の変化はON・OFFのようにバチっと切り替わるものではないので、定期的に「きちんと意識できているか?」の振り返りが大切です。

週1回程度、行動・結果の振り返りと合わせてできるようになると良さそうですね。

この記事の内容を通じて、皆さんの自己実現が加速していくことを心から願っています (^^)

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