格助詞「に」(ニ格)について、大枠の用法での仲間外れはどれかを問題で確認していきましょう。
前の問題はこちら
【復習】格助詞「に」(ニ格)の用法
\ 「あれ…?イマイチわからない…」となったら/
用法の大枠を確認する練習問題
選択問題
【 】内に示した観点から見て、下線部の性質が他と異なるものを選びましょう。
【「に」の用法】
1 これくらいの仕事量、私にできないはずがない。
2 私には、このケーキは甘すぎる。
3 私には、大いなる野望がある。
4 ゲームをすることに飽きてしまった。
5 私には、彼の裏切りがとても悲しい。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
1 これくらいの仕事量、私にできないはずがない。
2 私には、このケーキは甘すぎる。
3 私には、大いなる野望がある。
4 ゲームをすることに飽きてしまった。
5 私には、彼の裏切りがとても悲しい。
4のみ、格助詞「に」の対象の用法です。
そのほかは、主体の用法ですね。
選択肢1の解説
これくらいの仕事量、私にできないはずがない。
ニ格名詞「私」は、述語で使われている動詞「できる」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、能力の主体です。
選択肢2の解説
私には、このケーキは甘すぎる。
ニ格名詞「私」は、述語で使われているイ形容詞「甘い」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、心的状態の主体です。
選択肢3の解説
私には、大いなる野望がある。
ニ格名詞「私」は、述語で使われている動詞「ある」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、所有の主体です。
選択肢4の解説
ゲームをすることに飽きてしまった。
ニ格名詞「ゲームをすること」は、述語で使われている動詞「飽きる」の心的活動の対象を表しています。
選択肢5の解説
私には、彼の裏切りがとても悲しい。
ニ格名詞「私」は、述語で使われているイ形容詞「悲しい」の状態の主体を表しています。
より具体的にするのであれば、心的状態の主体です。
最後に
今回は、
- 格助詞「に」(ニ格)の用法
について、
- 大枠での用法を見分ける
ための練習問題に取り組んできました。
この記事以外にも、日本語教員試験・日本語教育能力検定試験対策のための練習問題を多数掲載しています。
ぜひ、ブックマークしてご確認ください。