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【令和2年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題4の解説!

2021 7/17
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日本語教育能力検定試験 令和2年度 過去問解説 令和2年度_試験Ⅰ
2021年7月17日2024年5月12日
令和2年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和2年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅰ 問題4
の解説です。

お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。

令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
著:公益財団法人日本国際教育支援協会, 編集:公益財団法人日本国際教育支援協会
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問1 文法訳読法

解説 文法訳読法

「文法訳読法」とは、教師が文法を解説し、学習者はそれを暗記して母語に訳すことで内容を理解する教授法です。

多くの場合、授業中は学習者の母語を媒介語として使用します。
また、リスニングやスピーキングよりも、文法や語彙知識を問う練習問題の方が重視されます。

解説 多読

「多読」とは、大量に読むことで自然と語彙や文法の知識をつけていく活動のことです。

  • 簡単な内容の本から始める
  • わからないところは、辞書を引かずに飛ばして読む

などの注意点があります。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

文法訳読法では、その言語で書かれた文献を読むことができるようになることがゴールです。
いきなり最上級難度のものを…というわけではありませんが、易しいものから順に文型を積み上げていくわけではありません。
1は、間違いです。

2は、文法訳読法ではなく、「多読」をするメリットを説明しています。

3は、何も問題ありません。
これが正解です。

4は、前半は合っていますが、後半が間違いです。
文法訳読法において、単語や文法規則の暗記により向上するとされているのは、口頭コミュニケーション能力ではなく、読解能力ですね。

問2 直接法・帰納

解説 直接法・間接法

「直接法」とは、学習者の母語を媒介語として使用するのではなく、目標言語を目標言語で学習する教授法のことです。

日本語教育の現場であれば、

英語が母語の学習者に、日本語で日本語の授業を行う

などが該当します。

反対に、学習者の母語を使用して目標言語を学習させる方法を「間接法」と言います。

日本語教育の現場であれば、

英語が母語の学習者に、英語で日本語の授業を行うこと

などが該当します。

解説 帰納・演繹

「帰納」とは、個々の具体的な事実から一般的な法則を導き出す方法のことです。
反対に、法則に基づいて個別の事例がどうなるかを導き出す方法を「演繹」と言います。

その答えになる理由

選択肢を1つずつみていきましょう。

1は、目標言語で学習していることから、直接法の教え方です。
また、個別事例から文法規則を導き出しているので、帰納的にアプローチしていますね。
直接法・帰納的アプローチの内容です。

2は、媒介語で学習していることから、間接法の教え方です。
また、文法規則を個別事例に当てはめているので、演繹的にアプローチしていますね。
間接法・演繹的アプローチの内容です。

3は、目標言語で学習していることから、直接法の教え方です。
また、文法規則を個別事例に当てはめているので、演繹的にアプローチしていますね。
直接法・演繹的アプローチの内容です。

4は、媒介語で学習していることから、間接法の教え方です。
また、個別事例から文法規則を導き出しているので、帰納的にアプローチしていますね。
間接法・帰納的アプローチの内容です。

問3 コミュニカティブ・アプローチ

解説 コミュニカティブ・アプローチ

「コミュニカティブ・アプローチ」とは、コミュニケーション能力の獲得・養成を目標とした外国語教授法の総称です。

言語形式や構造・正しい発音を重視した「オーディオリンガル・メソッド」への批判から唱えられた手法であり、2つの言語観が基盤になっています。

1つ目は、ハリデーが唱えた「機能言語学」です。
これは、言葉の意味と機能を重視しています。

2つ目は、ハイムズが唱えた「社会言語学」です。
これは、言語能力とは文法知識だけでなく実際の使用方法に関するものも含まれ、その総体が伝達能力だとしています。

実際の教育の場面では、「言語の機能を理解し、場面・文脈を把握して、話し手の考えを聞き手に伝えるために適切な表現を使う能力を育成すること」に重点が置かれています。

その答えになる理由

「文脈における言語の機能や意味を重視」が、まさにコミュニカティブ・アプローチの内容ですね。
1が正解です。

2は、コミュニカティブ・アプローチによって批判された「オーディオリンガル・メソッド」の説明になっています。

3は、問2で出てきた「直接法」の内容です。

4も、コミュニカティブ・アプローチによって批判された「オーディオリンガル・メソッド」の説明になっています。
実際のコミュニケーションの場面では、誰かに訂正してもらうのではなく、自身で誤りに気づけなければなりません。
そのため、コミュニカティブ・アプローチでは、自己訂正の方が重視されています。

問4 ナチュラル・アプローチ

解説 ナチュラル・アプローチ

「ナチュラル・アプローチ」とは、幼児が母語を習得していく過程に注目し、「聴解」から自然に言語習得していくことを目的とした学習法のことです。
より自然な形での言語習得を目指し、言語形式よりも意味交渉が重視されます。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「構造シラバス」とは、目標言語を文法や文型・語彙の面から分析し、基礎的なものから複雑なものへ、積み上げ式に配置したもののことです。
「構造主義言語学」の考え方に基づいており、言語形式を重視した教授法のときに用いられるシラバスなので、ナチュラル・アプローチでは重視されない内容ですね。
1は、間違いです。

2は、何も問題ありません。
これが正解です。

ナチュラル・アプローチでは、聴解を重視しているため、初期段階から学習者に積極的な発話を促すことはありません。
3は、間違いです。

ナチュラル・アプローチ、は幼児の言語習得過程がベースのため、中級以上よりも初級レベルの授業デザインに用いると効果的です。
4は、間違いです。

問5 タスク中心の教授法

解説 タスク中心の教授法

「タスク中心の教授法」とは、学習者のニーズに合わせたタスクを中心とし、それタスク遂行の過程において言語習得させていく教授法のことです。

タスクを達成するための行動の中で、学習者が目標言語を積極的に使うことにより自然なコミュニケーション能力を身につけることを促していきます。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は、何も問題ありません。
これが正解です。

2のような教師の指示によって実際に動作を行わされる教授法は、「TPR(全身反応教授法)」です。
母語の習得過程をベースにして、スピーキングよりも先にリスニングを鍛え、今日y氏の指示に対して動作を使って応答する活動を行います。

3のような枠割を与えて読み合わせをさせるのは、「シナリオプレイ」です。
似ているのは「ロールプレイ」ですが、ロールプレイの場合は役割だけ与えて、具体的に話す内容の指示や読み合わせなどは行いません。

タスク中心の教授法では、インタビューをするというタスクを行うことで「ことができますか」という表現を身につけさせます。
4は、順序が逆ですね。

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日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

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