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【令和4年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題12の解説!

2023 2/26
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和4年度 過去問解説 令和4年度_試験Ⅰ
2023年2月26日2024年3月12日
令和4年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和4年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅰ 問題12
の解説です。

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問1 交感的コミュニケーション

解説 交感的コミュニケーション(交感的言語使用)

「交感的コミュニケーション(交感的言語使用)」とは、人類学者のマリノフスキーによって提唱された「自由で、目的のない社会的交際で使用される言葉」のことです。

  • 沈黙の脅威を取り除く機能を持ち、仲間意識の必要性によって結び付けられた人々の人間関係の絆を確立する役割を果たす
  • 考えを伝達する目的には役割を果たさない

とされているのですが、なんだか小難しいですよね。

具体例としては、

やあ
いい天気だね

などのことです。

  • 話しかけるきっかけになったり、挨拶的に使われたりすることで、人間関係を円滑にする
  • ただし、内容に特別な意味があるわけではない

ものが「交感的コミュニケーション(交感的言語使用)」にあたります。

その答えになる理由

やあ
いい天気だね

などの発話行為自体は、一見意味があるものではありません。

しかし、これらの発話がなかったら、会話がもっと無機質なものになっているはずです。
交感的コミュニケーション(交感的言語使用)があることで、相互認識という人間の本質的な欲求を満たすことにつながることがイメージできますね。

交感的コミュニケーションでの発話行為の内容が何を指しているかは、その場の状況によって変わります。

いい天気だね。

とう同じ声掛けであっても

  • 顔を合わせたときの何気ない会話の入り口の場合は、交感的コミュニケーション(交感的言語使用)
  • 遅刻してきた相手を大雨の中で待っていたときの発言の場合は、嫌味を伝える意味のある会話

ですね。

ここまでの内容で、(イ)に入る語はイメージがつくかと思います。
どのような状況かによって言葉の意味が異なるので、「コンテクスト(文脈)」が適切です。

この時点で、選択肢を3・4に絞ることができます。
(ア)に入るのは、「行為」「反復」のどちらかです。

マリノフスキーが提唱した交感的コミュニケーション(交感的言語使用)は、言葉の使い方の内容なので、「行為」の方が良さそうですね。

(ア)が「行為」、(イ)が「コンテクスト」になるので、3が正解です。

問2 伝達能力(コミュニカティブ・コンピテンス)

解説 伝達能力(コミュニカティブ・コンピテンス)

アメリカの言語学者であるハイムズは、言語能力とは、統語能力だけでなく、実際の運用方法に関するものも含むものだと考えました。
この言語能力の総体を「伝達能力(コミュニカティブ・コンピテンス)」と呼んでいます。

統語とは、単語をつなげて文をつくるときの語の配列関係のことです。

言語による伝達には単に正確な文を作れるだけでなく、場面や状況に応じたコミュニケーション能力が必要だということですね。

外国語教授法の分野で出題される「コミュニカティブ・アプローチ(CA)」の基盤にもなっています。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう・

1は、「統語に関する言語知識」が間違いです。
ハイムズは、統語能力だけでなく、実際の運用方法に関するものも含むものが伝達能力だと主張しています。

2は、何も問題ありません。
「場に適した話し方」がハイムズの主張と合致しています。
これが正解です。

3は、「普遍的な規則」が間違いです。
これは、文法ルールの内容ですね。

4は、「習得の段階に応じて変化する言語体系」が間違いです。
これは、第二言語習得に関する内容ですね。

問3 「場面状況、媒体、調子」の三つが明示されている記述

その答えになる理由

参考はこちら

たとえばデル・ハイムズは、ヤコブソンの六機能図式における六つの因子をより精密化し、八つの発話の要素を見出し、それらの頭文字をとって SPEAKING として提示した。すなわち、Situation[状況](時間や場所などの物理的状況、心理的状況)、Participants[参加者](話し手、聞き手など)、Ends[目的]、Act sequence[連鎖行為]、Key[基調](声のトーンや調音などの調子)、Instrumentalities[手段](口頭、文字などのコミュニケーション媒体、発話形式)、Norms[規範](相互作用や解釈における規範)、Genre[ジャンル](詩、物語、祈り、演説、講義などの範疇)の八要素である(26)。

ロマン・ヤコブソンのコミュニケーション論
―― 言語の「転位」 ――
朝妻 恵里子(2009)

下線部Bの「場面状況」「媒体」「調子」は、それぞれ

 場面状況Situation[状況]
(時間や場所などの物理的状況、心理的状況)
 媒体Instrumentalities[手段]
(口頭、文字などのコミュニケーション媒体、発話形式)
 調子Key[基調]
(声のトーンや調音などの調子)

が該当します。

この

  • Situation[状況]
  • Instrumentalities[手段]
  • Key[基調]

の3つが明示されているものが正解です。

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1の記述に含まれる要素は、

 情報を伝えるためにEnds[目的]
 丁寧体でInstrumentalities[手段]
(口頭、文字などのコミュニケーション媒体、発話形式)
 正しい文法を~Norms[規範]
(相互作用や解釈における規範)

です。

3つの要素のうち、記述に含まれているのは、

  • Situation[状況]
  • Instrumentalities[手段]
  • Key[基調]

だけですね。
1は間違いです。

2の記述に含まれる要素は、

 教師が教室を~Situation[状況]
(時間や場所などの物理的状況、心理的状況)
 明るくKey[基調]
(声のトーンや調音などの調子)
 話しかけるInstrumentalities[手段]
(口頭、文字などのコミュニケーション媒体、発話形式)

です。

3つの要素である

  • Situation[状況]
  • Instrumentalities[手段]
  • Key[基調]

がすべて含まれていますね。
2が正解です。

3の記述に含まれる要素は、

 二人でSituation[状況]
(時間や場所などの物理的状況、心理的状況)
 しみじみとKey[基調]
(声のトーンや調音などの調子)
 将来についてGenre[ジャンル]
(詩、物語、祈り、演説、講義などの範疇)

です。

3つの要素のうち、記述に含まれているのは、

  • Situation[状況]
  • Instrumentalities[手段]
  • Key[基調]

だけですね。
3は間違いです。

4の記述に含まれているのは、

 電話でInstrumentalities[手段]
(口頭、文字などのコミュニケーション媒体、発話形式)
 順調に進んでいることをGenre[ジャンル]
(詩、物語、祈り、演説、講義などの範疇)

です。

3つの要素のうち、記述に含まれているのは、

  • Situation[状況]
  • Instrumentalities[手段]
  • Key[基調]

だけですね。
4は間違いです。

問4 ナラティブ

解説 ナラティブ

「ナラティブ」とは、文学理論の用語で、「物語」「語り」といった内容の言葉です。
「ナレーション」「ナレーター」は、この「ナラティブ」から派生したと言われています。

その答えになる理由

1が「ナラティブ」の内容そのままですね。
これが正解です。

問5 社会言語能力

解説 社会言語能力

「社会言語能力」とは、カナル&スウェインが唱えた伝達能力を構成する能力の1つで、場面に応じて適切な表現を使用できる力のことです。

解説 文法能力

「文法能力」とは、カナル&スウェインが唱えた伝達能力を構成する能力の1つで、語彙や文法を正確に使用できる力のことです。

解説 ストラテジー能力

「ストラテジー能力」とは、カナル&スウェインが唱えた伝達能力を構成する能力の1つで、コミュニケーションを円滑に行うための力のことです。

伝達が上手くいかなった際の対応の仕方

などが含まれます。

解説 談話能力

「談話能力」とは、カナル&スウェインが提唱した伝達能力を構成する能力の1つで、発話を理解し構成する力のことです。

会話の切り出し方
発話の順番の取り方

などが含まれます。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は「音韻や統語などの言語体系を…」とあるので、文法能力の説明です。

2は「談話全体の意感性や…」とあるので、談話能力の説明です。

3は「会話相手に適切な援助を…」とあるので、ストラテジー能力の説明です。

4は「会話相手との関係や…」とあるので、社会言語能力の説明ですね。
これが正解です。

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